ドルフィンキック

RED SHADOW 赤影のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

RED SHADOW 赤影(2001年製作の映画)
3.0
劇場公開時、映画館で観ました。
「仮面の忍者赤影」は、さすがに、世代的に、リアルタイムでの放送は、知りませんが、子供の頃、夕方の再放送を、よく見ていました。近年、深夜枠の地上波のテレビでも、再放送されていて、そちらも、見ていましたね。そう言えば、朝日ソノラマの雑誌「宇宙船」の赤影特集号も、昔、持っていましたね。
「マグマ大使」や「ウルトラマン」と共に、第一次怪獣ブームを引っ張っていた人気作品ですね。

特撮ファン待望の「仮面の忍者赤影」のリメイク作品と知り、かなり期待して、映画館に、観に行きましたが、全く、別物の退屈な作品で、残念でした。
赤影のトレードマークの仮面は付けていないし、怪獣も登場しないし、UFO&メカも登場しませんでした。「~赤影」の魅力って、時代設定を無視した、荒唐無稽の世界観が、魅力なんですけれどね~。

おまけに、当時、まだ、お元気だった、オリジナルの赤影役である、坂口祐三郎さんにも、声が掛からなかったのか?出演なしでした。「キカイダー REBOOT」では、オリジナルのキカイダー・ジロー役の伴大介さんが、ジロー役ではありませんが、別の役として、出演されていて、作り手側の功労者に対してのリスペクトを忘れない、粋な計らいだなあ~って、感心しました。

「RED SHADOW・赤影」は、怪獣なんて、出しません。って思ったかどうかは分かりませんが、作り手側の自己満足の作品で、全くグッと来ませんでした。アニメや特撮のリメイク作品で、オリジナルへ対して、これだけ、オマージュも捧げず、リスペクトも感じられない作品は、他には、見当たらない位に、残念な作品でした。
申し訳程度の「だいじょうぶ。」なら、むしろ、必要ないですね。

「~赤影」の肩書きは借りたい、でも、全く別物のカッコいい作品に変えてやりたい。って言う気持ちが理解出来ませんね。
アクロバティックなアクションを取り入れた、洗練された時代劇を制作したいのなら、「~赤影」の肩書きなんか借りずに、別の作品名で、映画「るろうに剣心」シリーズのアクション監督を担当された、香港映画界でも、活躍されている、谷垣健治監督に任せて、アクロバット、パルクール、トリッキング(XMA)を絡めた、スピード感のある、カッコいい殺陣やアクション満載の現代風の斬新な時代劇を制作すればいいのになあ~って思いました。(個人的な意見ですが。)

西冬彦監督は空手系なので、少し違うと思うので、個人的には、ワイヤーアクション&アクロバティックなアクションを取り入れた特撮作品(戦隊物、仮面ライダー、ウルトラマン)&アニメの実写化(破裏拳ポリマー)作品を得意としている、坂本浩一監督辺りに、改めて、「仮面の忍者赤影」を再リメイクして頂いて、オリジナルへのオマージュ&リスペクトも、随所に、取り入れながら、懐かしさと斬新さを融合させたような、老若男女問わず、皆が、気楽に楽しめるような、娯楽時代劇を制作してほしいですね♪

それから、何年か前に、大阪で、開催された、トーイショウでの特撮ベントで、「仮面の忍者赤影」で、青影役を演じた金子吉延さんのサイン会に参加して、色紙にサインを書いて頂きました♪
今でも、「家宝」として、大切にしています♪