ろ

男はつらいよ 奮闘篇のろのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)
4.0
「俺、死んだと思ったか?」
「冗談じゃないわよ」
「へへっ。死ぬわけねぇよなぁ」


ひょんなことから青森出身の花子と出会った寅さん。花子の頭が少し弱いことに気付いた寅さんは彼女のことを放っておけない。1度は別れた2人だが、再会して...。

寅さんと周りの人達の人情味あふれる場面の数々!


花子を青森に送り出す場面。
まず東京まで行けるのか、それが心配で。
そもそも1人で電車に乗れるのか、気が気じゃなくて。
花子よりも寅ちゃんの方がハラハラ。
駅で買ってあげたミカン、そして「迷ったら柴又のとらやを訪ねるんだよ」とメモを持たせます。

階段を上る花子を何度も引き止めて。
「知らない男に声かけられても足を止めるんじゃないぞ!」
「迷ったら駅員さんかお巡りさんに聞くんだぞ!」
花子も別れがたそうに何度も振り返ります。
途中ぽろっとミカンを落とす姿に、大丈夫かな…と こちらまで不安に(^_^;)


東京に行った花子は寅さんのメモを頼りにとらやを訪ねていました。

「やっぱり花ちゃんを青森に帰すべきよねぇ…
でも寅ちゃんのことを考えると可哀想よねぇ…」
花子との生活を楽しむ寅ちゃん。
一方で、さくらたちは悩みます。

そんな寅ちゃんに花子が故郷に帰ったよと伝える場面。
寅ちゃん、きっと悲しむよ。
自分のいない間に勝手に帰したなって怒るよ。
おじさんもおばさんもソワソワ。
ひろしさんも言い出せません。
結局さくらがバシッと言うんだよね。(お決まりパターン。笑)

ショックを受けた寅ちゃん、出て行ってしまう。

そして数日後、青森からハガキを送ってくるのですが…。
その内容に心配したさくらは寅ちゃんを追って青森へ。


寅さんは柴又に帰ってくるたびに何か騒ぎを起こすトラブルメーカー。
それなのに、さくらもおじさんもおばさんも。ひろしさんもたこ社長も。
みんな寅さんのことを心配し、考えている。
みんなに愛されている寅さん。幸せものだなぁ。


それから、さくらとひろしさんの息子 満男も良い味出してます!ちょろちょろして、さくらやおばさんにちょっかいをかけている様子がすごくリアル!生活感が漂っていてとても良いですよ!監督がリアルさを追求しているのが映像から伝わります!


1度観始めると止まらない「男はつらいよ」シリーズ!
今日は何か違う映画を観よう!笑
ろ