ホイットモア大統領

GONINのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

GONIN(1995年製作の映画)
4.1
90年代を代表する「全員暴走」映画!
どこに着地するか全く予想できない展開に、ハラハラさせられっぱなし!

シリーズに共通してるのが空撮で、巨大都市東京の夜景をバックに流れるテーマ曲、という最高にクールなOPから心を掴まれた。
『ソナチネ』久石譲のそれ同様、不穏な雰囲気と緊張感を醸し出す安川午朗の名スコアが、本作にも大きく貢献している。

そして、鶴見辰吾の顔面凶器ぶり、竹中直人のサイコパス・サラリーマン、椎名桔平の血みどろ具合など、全員が全員狂っているのだが、中でも、バイク事故後の復帰1作目となった、たけし演じる殺し屋が怖すぎる…。
木村一八との関係も異常性を際立たせてたし、この人からは全く逃げ切れる気がしなかった。

そんなたけし&一八に対峙する、本木雅弘&根津甚八のシーンは、邦画史に残る名対決だ。
その後に流れるちあきなおみ「紅い花」。
これがまた、泣かせるんですよ…。