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雨のアムステルダム Two in the Amsterdam RainのHKのレビュー・感想・評価

1.5
「キタキツネ物語」「南極物語」などの蔵原惟繕監督によるサスペンス映画。キャストは萩原健一、岸恵子、三國連太郎などなど

アムステルダムの最低ランクの商社で働く駐在員の男が、同じ同胞の津軽の憧れの女性と偶然再会する。彼女は最高ランクの商社の社長とよく側にいた。その後、男は大企業が闇取り引きをやっている姿を暴こうとするのだが、大社長の術中にはまってしまう…

この二人のコンビである「約束」はとても面白かったです。情緒あふれる展開がとてもいい味を出していました。

しかし、はっきり言わせていただきます。この作品は糞です。今まで見てきた作品の中では一番記憶に残らないような作品になりそうです。蔵原監督は「南極物語」など名作もあり期待しましたが、思いっきり期待外れでした。

彼の醍醐味であるクレーン撮影によるアムステルダムの光景を屋根から映しながら見せるというやり方はとてもいいと思うのですが、なんか迫力がない。

特にフルーツを落としてしまうシーンが一番印象になるのかもしれないのですが、どう反応すればいいかわからなかったです。

劇中、トランスジェンダーの司祭にショーケンが掘られるのですが、そのあとの彼らの何とも言えないその場のシュールな演技に合わせた笑えるんだか笑えないんだか分からない酷いという言葉が最適な展開が待っています。

「北京原人 who are you?」とかの笑いを狙っているんだかどっちなんだか分からないテンポに似ている。しかし、そこがなんとも言えない。

ここまではまだいいと思ったのだが、酷いのがラスト。何の説明もなく打ち切りになったがごとく急に幕が切れます。その後のショーケンが氷を滑っていきながらひっくり返ったカエルみたいに死んで終わるという…

どうリアクションとればいいんだか分からない展開に辟易しました。なんでこんなこの映画評価高いんですか?

「ブルークリスマス」然り、海外ロケ撮影をする邦画の海外ロケ場面は本当にクソですね。海外で撮影するからそれだけで異国情緒の空間になるから内容は酷くてもいいやとでも思っているのでしょうか?

ハリウッド映画見てるんだからそれ以上のもの求めるだろコノヤロー。

久しぶりに見ていて怒りかけた酷い映画でした。冗談抜きで酷かったです。劇場でなんで見てしまったのかと後悔しました。ですが、全く笑えない場面もなくはないのでこの点数にします。

邦画は邦画らしく良い作品作るために国内で作ったほうが面白いのかもしれません。ただ監督の他の作品はしっかりと見てみたいです。
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