あーさん

耳をすませばのあーさんのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
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ジブリの中でも大好きな作品。
何度も観てるはずなのに、何度観ても飽きないし、観るたびに心に残る場所が違う。
そして何より、観た後に真っ直ぐな気持ちになれるんだ。。

ストーリー自体は至ってシンプルで、特に捻ったり、どんでん返しもない。
意地悪な同級生もライバルもいない。
中学生の月島雫と天沢聖司の可愛らしい胸キュン恋模様とお互いの将来の夢(バイオリン職人と小説家)の話が主なのだけれど、その細かい書き込み…というかエピソードの積み重ねが半端なくて、それが飽きの来ない作品に仕上がっている理由なんだろうなぁ、、と思う。

例えば、、
ふらっと雫の目の前に現れる猫だったり、友達とのちょっとした三角関係、雫と聖司を繋ぐ図書カードなんてもう今はなくなってしまった懐かしいアイテム、雫の家の家族関係(お母さん、自由過ぎてgood!笑 お父さんは逆に癒し系で優しくて…でも、父親としての威厳はあって。雫とお姉ちゃんとの距離もリアリティがあって◎)
♪カントリー・ロードを替え歌にしてみんなで歌ったりする場面も好き!
こういう無邪気な中学生でいたかった。。

坂道、階段だらけの(聖蹟桜ヶ丘がモデルという)あの町も、地球屋というありそうでなさそうなあの店も、バロン(猫の人形)のロマンスの話も、、
色んな形で絡まりながら、物語に奥行きを出している。

中学生であそこまで確固とした夢を持っているなんて珍しいんだろうけど、でもそれだけ思いの強い人が夢を叶えていくんだろうな、、と思う。

再会することも、夢が叶うかどうかもわからず未知数なんだけど、なんか観た後にスーッと素敵な気持ちにさせてくれる、今作が、やっぱり大好き!


再鑑賞できて良かった♡




**こぼれ話

その1
"声変わりする前の高橋一生が聖司の声を演じている"というのを知って、意識して聴いていたが、めちゃくちゃスムーズでピッタリ!だった。
俳優がアニメの声、というのは当たり外れがあるけれど、これは正解!
でも、声変わりする前だから今の声とはまったく違う声で、、今も良い声だけど、もっと作品を残してほしかったなぁ〜。


その2
物語に出てくる"地球屋"は、アンティークのお店だけれど、その昔河原町に同じ名前の地球屋という居酒屋さんがあって、、
呑兵衛のサークルの先輩達がよく行っていて、名前はいつも聞いていたんだけれど、下戸だから飲み会を楽しいと思えなくて、誘われても行ったことはなかった。
今となっては一回くらい行ってみたかったなぁ〜と思う。でもきっと、素面でベロンベロンの先輩達の相手は無理だと思うし、
楽しめなかったかな。。笑笑

あーお酒が飲めたら!!

で、今もあるのかな?とググったら、まだあった! "地球屋"!
すごいなぁ、、だいたい懐かしのお店ってなくなってたりするんだけど。。
行ってみたい気もするけど、でも心の中でいつか行きたいまま置いておくのが良いよね、、
初恋と一緒で♪
あーさん

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