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ガメラ対深海怪獣ジグラのkazu1961のレビュー・感想・評価

ガメラ対深海怪獣ジグラ(1971年製作の映画)
2.8
▪️Title : 「ガメラ対深海怪獣ジグラ」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1971
▪️JP Release Date :1971/07/17
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-500 再鑑賞
🕰Running Time:88分
▪️My Review
私の中でも何とも印象が薄い作品です。木琴の如くジグラを叩いてガメラマーチを演奏するガメラのシーンだけは何となく記憶に残っています(笑)。
ガメラシリーズ第7作目ですが、経営不振だった大映が本作の終了後に倒産したので、ガメラシリーズ最後の作品となってしまいました。
ガメラシリーズに対する期待から予算が増額されましたが、タイアップ・ロケとなった鴨川シーワールドとその周辺でしか話が完結せず、完成度の高いミニチュアセットが作られても壊すわけにはいかなかったので、地球侵略を企む宇宙人の話にも関わらず、スケールの小さい作品となってしまったのは残念です。なのでガメラとジグラも一切建物を破壊せず、海岸でしか戦いません。。。
一応本作は同年の『ゴジラ対ヘドラ』と同様、公害など環境破壊をテーマにした作品ですが、隠れた名作『ゴジラ対ヘドラ』、ヘドラと比較するとそのクオリティの差は歴然で、地味と言わざるを得ません。
ミツクリザメをモデルにしたというジグラの姿は非常にカッコいいです。ガメラとの水中戦はスピーディーで、中々の迫力もあります。特に泳いで姿は特撮も含め素晴らしいです。しかしながら、ジグラは今までの敵と異なり単なる悪役ではなく、「この海を愛していたから、戦ったんだ」 という台詞に環境破壊へのメッセージが込められています。
ジグラの造形は素晴らしいですが、それ以外は昭和ガメラシリーズの最終話にしてはなんとも残念な作品になってしまいました。
1965年から年1本のペースで製作された「ガメラ」シリーズは本作で一旦最終話となりました。
しかしながら、当時の「大映ハレンチ青春路線」の新スターである八並映子の演じる菅原ちか子がビキニ姿で登場するのは、湯浅監督によると「お父さんへのサービス」だったそうです(笑)。

物語は。。。
共に海洋学者を父に持つ健一とヘレンは父親と一緒に謎の飛行物体が海に降りるところを目撃します。4人はボートで現場へ向かったが、突然海中からの光線を浴びて見知らぬ場所へと連れ去られてしまいます。そこは宇宙船の中であった。現われた女性は自らをジグラ星人と名乗り、自分達の優れた科学力を証明するためと言って彼らの目の前で東京にマグニチュード13の大地震を発生させめした。未曾有の大災害中、ジグラ星人は人類に降伏を要求しました。。。

▪️Overview
地球征服を目指すサメに以た怪獣ジグラと、これを守ろうとするガメラの対決を描く。脚本は「樹氷悲歌」の高橋二三。監督、撮影も同作の湯浅憲明と上原明がそれぞれ担当。(引用:映画. com)

出演は、坂上也寸志、グロリア・ゾーナ、八並映子、佐伯勇、アーリン・ゾーナ、坪内ミキ子、藤山浩二、夏木章。
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