シネマの流星

パンチドランク・ラブのシネマの流星のレビュー・感想・評価

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
5.0
プリンとハンマーで恋愛映画を作れるのはPTAくらいだろう。電話をバトルのリングに昇華し、フィリップ・シーモア・ホフマンと饒舌なマスボクシングを展開。ヒステリック・ブルーのスーツ姿で窓ガラスを壊して回る勇姿は発狂というより尾崎豊ばりの卒業。バリーは癇癪を起こすごとに何かを喪失していく。

汗水流した金ではなく、マイルを貯めて恋人に逢いにいく。この飛び道具の重力と浮力の暴走がPTAの天才たるゆえん。そんな男に惚れるリナが何よりの恋愛パンチドランカー。ふたりの浪漫飛行に幸あれ。
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