バナバナ

ワンドゥギのバナバナのレビュー・感想・評価

ワンドゥギ(2011年製作の映画)
3.5
『ワンドゥギ』とは、主人公の高校生の男の子の名前。

ワンドゥギの父親は、キャバレーでタップダンスを踊っていた芸人だったが、その店も閉店し、今は食うや食わずのかなり貧しい生活をしている。
母親も知らず、学校で一人も友達が居ず、勉強も出来ないワンドゥギだったが、
ただ一人、隣に住む担任教師トンジュだけは、ワンドゥギを気にかけてくれているのだが、その関わり方がかなり鬱陶しく、担任がワンドゥギの貧しさを、まるで他の生徒の前でイジっているみたいに見える。

ワンドゥギには唯一、喧嘩が強いという長所があるが、これがもし大人しい子供だったら、絶対に先生のせいで不登校になっていると思うよ。
日本だと、生徒にウケようとして、一人の生徒をスケープゴートにしてその生徒が不登校になってしまう例はたくさんあると思うので、ここら辺があざとく感じた。

少しずつワンドゥギの環境が良くなっていくのだが、起承転結がはっきりしている訳ではない。
でも、誰かが行動を起こす事で、少しずつ良い方に変わっていくので、後味は良かったです。
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