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ラッシュアワー3のkoyaのレビュー・感想・評価

ラッシュアワー3(2007年製作の映画)
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ジャッキー・チェンが、自分でアクションをするのを年のせいで辞めた最後の映画が2012年の『ライジング・ドラゴン』です。
(というのが『ライジング・ドラゴン』の宣伝文句だったのですが、結局、未だに映画に出てアクションやってるジャッキーでした)
この映画、2009年だし、2から随分、年月が経っているので、「ジャッキー老けた」の声、多し。

今回の悪役は、真田広之さん。
私は、真田さんとジャッキーのアクションが観られてうれしいよう。
ただ、それだけなんですけどね。
40代のお二人に若い頃のようなアクションを期待してもダメだと思っていたけれど、二人ともさすがだよなあ。

私、この映画の真田さん、好き。
ジャッキーと孤児院時代に兄弟のように育った、という設定。
派手な対決より、高い壁をひょいと駆け上がってしまう二人の一瞬の身体能力ってすごいよね。
銃を構えるのが様になっているのもさすがでございます。

今のジャッキーの相棒はクリス・タッカーですが、もう、アメリカ娯楽映画だからねぇ。私はクリス・タッカー、うるさかったけどね。
もっとジャッキーと真田さんのアクションを見せろ!とね。
真田さんが日本刀をしゅしゅって振るだけだけどその美しさ、あれは普通の人にはできない所作なんだけどな。

ロマン・ポランスキー監督がこのシリーズのファンで、3作目でノン・クレジットでフランスの嫌味な警部をやっています。
そう、今回の舞台は強引にパリ。

工藤夕貴が刺客としてジャッキーと戦うけど、うーん、前作がチャン・ツィイーだったことを思うと身体能力、レベルダウンかな。
がんばっているけれどね。
ジャッキーのカンフーアクションと真田さんの殺陣アクション対決のすごさは、アメリカ人にわからないと思う。

アメリカのIMdbのレビュー読むと、純粋に娯楽として楽しんでいる人もいれば酷評している人もいる。
その中で、フランスに着いてタクシーに乗ると、タクシー運転手がアメリカ嫌いで、クリス・タッカーと喧嘩になるところ。
最後は無理矢理、運転手にアメリカ国歌を歌わせるクリス・タッカー。
ここ、私、えええ?って引いてしまったんだけど、レビューで、ここのところを観て、すぐに映画館から出たくなり、世界中の人に謝りたい気分になった・・と書いた人がいて、同感。

私は純粋にジャッキーと真田広之さんのアクション対決が観たかったし、それに関しては満足。
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