OPのアニメーションから可愛い！
しかし本編始まるとヒーローとは大きくかけ離れた情けない中年おっさんが画面に出て来る。
観終わった後に特典映像でメイキングやインタビューを見て、この映画に関わった人みんなが映画作りという仕事に誇りを持ち、この映画を愛しているのがすごく伝わってきた。
そしてそれは映画の本編でもにじみ出ていて単純な映画に見えてすごくいろんなものが詰まっているのに驚かされる。
クリムゾンボルトという架空のヒーロー。お手製の衣装を身につけ悪を排するといって凶器を振りかざす。
その姿は滑稽以外の何者でもないのに、次第に主人公の意思や想いに感化され、切なさが加速度的に増して行く。
その上での最終決戦。宿敵であるケヴィン・ベーコンがめちゃくちゃカッコいい&めちゃくちゃ嫌な奴のはずなのにちょっと人間味溢れ出ちゃってるのが最高だった。
爆発もすごいし、ボルティーのあっけなさも潔く、小気味良く、とにかく切なさと爽快感がないまぜになって画面から目が離せない。
主人公が描くイラストの最後のシーンもとてつもなく良かった。エピローグの突き放したような素っ気なさもいろいろ観客の余韻を大切にしている感じがして好印象。
ジェームズガンのこと、みんな大好きでみんな愛らしい！良い作品！
