ホイットモア大統領

P.S. アイラヴユーのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)
3.7
ノット・エンド・オブ・バニング祭①

序盤から裸にサスペンダーで謎の踊りを見せるノリノリなバトラーさん。パブで熱唱したり、スコットランドの風景がお似合いだったり(本当の出身地はアイルランドだって!)、そもそも役名が愛称のジェリーなので、プライベートはこんな感じなのだろうか…?と妄想バニングできる1本。

ヒラリー・スワンク × バトラー夫妻って、強い。
しかし、今回はバトラーさんが若くして急逝。塞ぎ込むスワンクさんの誕生日に1通の手紙が届いたことで、過去に遡る旅と未来に進む旅が交互に展開される。

本当に好きだった人との思い出ってそう簡単に消せるもんじゃないし、ましてや死別のように唐突に失われたら尚更だと思う。むしろ無理。

でも、それはそれで大切だとしつつ、君には君の人生があるからと前を向かせるバニングさんのやり方は、優しさと愛に溢れ過ぎてて、ハートに超合金で纏ったとしても確実に撃ち抜かれること必至。

ブレイクがもう10年早かったら、ヒュー・グラントに並ぶマッチョなラブコメ帝王になれたんじゃないか、と本作を見て思いました。初期主演作の『ドラキュリア』なんて、クールでミステリアスで細身な吸血鬼役だったし、『オペラ座の怪人』だったこともあるわけだから。

『リチャード・ジュエル』で改めていいなと思ったキャシー・ベイツさんが、今回も娘思いの母親役でいいなと(笑)こういう映画に確かな演技力のある人が1人でもいると感動増し増し。