レオピン

豚と軍艦のレオピンのレビュー・感想・評価

豚と軍艦(1961年製作の映画)
4.5
ミナミダヨーコは長門の嫁さん~~(^^♪

とりあえず歌いたかった。

終盤カオスすぎだろ あの情報量の多さ
殺し屋のワンが現れ鉄次の兄貴が慄いて逃げだすところで腹抱えた。
丹波先生のあんな笑える役はじめて 背中に南無妙法蓮華経
家中ニコニコ明るい家族の保険の看板ごしに線路へ身投げしようとするとこなんか最高
ほんとはただの胃潰瘍だって教えてあげて😭

テンポがよくてすごいアニメぽさも感じる。雀卓囲む所やホテルのシーンのカメラとか場面の転換も。タイトルバックからしてスタイリッシュだし。欣太と春子が顔を近づけて言い合うところなんかラブコメ漫画。この淋病~
あの二人だけ時代を飛び越えてたな。
終始ヘロヘロしている長門。信じられないのびやかな肢体の吉村実子 あれで17歳か
蒸し蒸しした部屋で二人で缶詰のパイナップルを食べるのもどこかウォン・カーウァイっぽい

終盤、あのブタちゃん達の大混戦では欣太があんなことになってちょっと湿っぽくなったが、それまでの乾いた感じが魅力。舎弟の加藤武のあっけらかんと豚に食わせたんだというところなんかじわじわくる。

61年っていやもうオリンピックまであと3年。GHQがいなくなって10年にもなろうってのに、パン助やらオンリーさんとか。占領時代とまったく変わらない基地の町横須賀。

航空ショーを観てアメリカさんはすごいねぇ さすがだねぇと何の疑いもなく笑う庶民たち。MPに啖呵を切っていた長門の嫁さんヨーコだって頭の中は古かった。愛人鉄次の弟(救心の佐藤英夫)の言うことの方がよっぽど正論だったのに。

残飯にたかってその上騙され内輪で揉め続けるヤクザたち。娘に妾になることを勧める母と姉。
風刺かぁ・・・ 三島が腹を切る10年前なんだよなぁ。この頃がギリギリ気がつくチャンスだったのかもしれないな。

今や菅井きんの母親のような思考停止の現状追認派ばかりがデフォになってるなか、冷静に見たらこれってZO・KKO・KU?って高校生でも気がつきそうなんだが。

もし春っぺがいたらバカ同士死ぬまでやってるがいいわと、とっくに海外へ出ていってるんだろうなぁ。


⇒吉村実子は夜ヒット・芳村真理の妹さん
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