K助

ザ・リングのK助のレビュー・感想・評価

ザ・リング(2002年製作の映画)
1.3
かの『リング』のハリウッド版リメイク作品。
内容は『リング』を踏襲したものになっているのですが、あの印象的(?)な「テレビ画面から這い出してくる貞子」の初登場をラストに持って来ている分、ビックリ感はあるのですが、『リング』が持っていた恐怖の演出には程遠く。
『リング』が最初から明確に「異質な存在」「排除すべき存在」を提示してストーリーに一本の芯を通していたのに対し、この『ザ・リング』は「ストーリーの進行に従って謎が見えてくる」という形を取っているので、どうしても散漫な印象になり、ラストの衝撃も『リング』にあった「何故!?」という不条理感ではなく、単なるびっくり箱でしかありません。
息子の可愛げのなさは日米共通ですが、リメイク版は「呪いのビデオ」から逃れる方法が「ビデオをダビングする事」となっており、拍子抜けこの上なく。そのビデオも、何が怖いのかわからない内容なんですよね。「井戸から這い出してくる貞子」の映像が入っていないので。
駄作、としか評価出来ず…。どうしてこうなった。orz
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