ひろぽん

劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキアVSダークライのひろぽんのレビュー・感想・評価

3.6
劇場版『ポケットモンスター』シリーズ10作目

「神々の戦い」3部作の1作目
この作品から3部構成で『アルセウス 超克の時空へ』までストーリーが繋がっているというポケモン映画史上今までなかった新たな試みがなされる。

ヒカリのポケモンコンテスト挑戦のため、断崖の町・アラモスタウンを訪れたサトシたち。100年前の天才建築家・ゴーディにより設計された美しい庭園が何者かに荒らされる事件が起きるなど、町全体に異変が起こっていた。犯人として浮上する幻のポケモン・ダークライ。町の象徴である「時空の塔」で町の異変を調査していたトニオは、ゴーディの日記に記された予言を読み異変の原因を探っていく。サトシたちは、「神」と呼ばれしポケモン「ディアルガ」と「パルキア」の悪夢に巻き込まれていくという物語。


ポケモン映画10周年ということもあって過去の映画の映像を上手く使ったナレーション付きの豪華な冒頭はとても感慨深いものがある。そして、今作からまた一段と作画の綺麗さが増していく。

そして、オープニングソングのあきよしふみえの『Together2007』はダイヤモンド・パールを象徴する名曲で最高!

今作は「宇宙」という大きなモノを題材にしたテーマで、時を司る神の「ディアルガ」と、空間を司る神の「パルキア」の神々の戦いに謎のポケモン「ダークライ」も参戦するお話。

逃げ場のない閉鎖されたアラモスタウンで徐々に崩壊していく世界をどう救っていくのかというのが観ていて楽しい。

普段居合わせない2者が同じ時空で巡り会ってしまって戦いに発展したのは分かるが、ディアルガとパルキアの争いの理由は謎すぎる。それを止めようとしたダークライも、コミュ力低すぎて勘違いされるのがまたかわいそう。外見悪そうに見えてコミュ力も低くてよく勘違いされるけど、実際にちゃんと話して見たらいい奴だったみたいなのと似てる。

神々をなだめるのに使われる『オラシオン』の音色は脳裏に焼き付くほど素敵な落ち着く音色で、記憶に残るほど神聖な音楽。

今作で1番カッコイイシーンは、タケシのグレックルが神と呼ばれしポケモンの攻撃を見事打ち返してるシーンに尽きる。一般ポケモンでありながらすかした態度で悠々とした表情を見せるグレックルが可愛くもありカッコイイ!

アルベルト男爵とベロベルトのコンビも憎めない最強のコンビ。

「パルキアのバカヤローッ!!」
というサトシの発言はネットでは有名なシーンだが、パルキアも被害者なんだよな。笑
ディアルガも悪いから喧嘩両成敗!

全体的に使われてる曲やダイパのBGMはめちゃくちゃ良いものばかり。壮大なスケールの初作としては上手く作られていると思う。ただ、ちょっとインパクトに欠けるが、バトルの映像は迫力があってとても好きな作品。
ひろぽん

ひろぽん