LalaーMukuーMerry

ストーカーのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

ストーカー(1979年製作の映画)
3.4
シベリアのゾーンと言う謎の場所に少し昔UFOが落ちたらしい。それ以来ゾーンにUFOを探しに行った人たちは誰も戻ってこなかった。そのため当局はゾーンに行くことを禁止した。だがそのことが、かえって人々の心をゾーンに向かわせた。何か秘密が隠されているのではないか? ゾーンに行った人は実は幸福に暮らしているのではないか? ゾーンに行けば人生の苦悩が除かれるのではないか?・・・
          *
主人公はストーカーである。ストーカーとは、ゾーンに行きたい人を案内して、ゾーンに入り、ゾーンを体験させる男のことである(今の日本語の意味とは何の関係もない)。もちろん非合法の秘密の仕事。ゾーンのことを最もよく知る人物ジカブラスに師事したので、ゾーンのルールをよく知っている。
          *
その主人公が二人の男、通称“作家”と“教授”を連れてゾーンに向かう。二人とも悩みを抱え、ゾーンに行きたい理由をそれぞれ持っていた・・・
         ***
これは珍しい、ソビエト時代のSF。
          *
だが、全く入っていけず。これは全然SFではない(冒頭でUFOの設定があるというだけ、サイエンスの要素は全くなし)。哲学的というか観念的と言うか、難解系の不条理ミステリー。
          *
ゾーンでの三人の会話が、観念的で抽象的が過ぎていて、何か大切なことを語っているようでもあるが、何も心に入ってこない。こんなに現実と切り離された空虚な言葉もここまでくるとアッパレかもしれない。 見終わるまでかなりの苦痛を感じた160分、残念!!

         ***

お口直しに、(TVで見た)ロシアに関するジョークを一つ
A:プーチンはこんなことを言っている。「資本主義は崖っぷちに立たされている」
B:ほぅ、するどいこと言うやん
A:こんなことも言っている。「社会主義は、常に資本主義の一歩先を歩んでいる」
B:なるほどねぇ。
・・・
B:ちょっと待って。それって、社会主義はもう谷底に落ちてるってこと?