タスマニア

ペイ・フォワード 可能の王国のタスマニアのレビュー・感想・評価

4.0
2022年91本目。

冒頭のシーンから掴まれた。
シモネット先生の初回の講義のシーンもすごくいい。

トレバーの性善説に基づいた世界を変える「ペイフォワード」の考えもシンプルで明瞭ながら、すごく心打たれるアイディア。
「世界はクソだ」と言いながらも、少年の純粋な心が響く。
結構泣いちゃったよ。

世界の断片が少しずつ変わっていく様子を見て少しずつ世界に期待する心情を持ったところで、「やっぱり、世界はクソだ」と思うような展開でもある。
そんなときに、トレバーの「人間は弱いから」という言葉に改めて諭されてしまう。
"Calling All Angels" の曲の中で繰り返される「天使」はトレバーのことなんじゃないか?と思うぐらい、我々の「弱さ」をまるごと赦してくれる存在に感じた。

オスメントくんは今は面影全然ない風貌になったけど、天使だったんだな笑
ケヴィン・スペイシーもやっぱり素晴らしい演技だ。
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