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目次

『40歳問題』に投稿された感想・評価

 中江監督の音楽家問題


 2010年5月17日 19時49分レビュー

 

2008年作品、沖縄にこだわり映画を撮り続ける中江裕司監督。

「パイナップルツアーズ」から「ナビィの恋」まで海と空との監督がなぜ「ミュージシャン?」とはじめ疑念に駆られました。

レビュー不評とプレイベントの空中分解報道は耳にしていたんです。そこにマイアーティスト、スチャダラパー参戦出演だけに気になっていたドキュメント作品でした。



いやーわかるんです。

本作が空中崩壊というか、中身うすうすというか、企画が成り立ってないとか、テレビの企画ぽい感じとか、撮る意味なくね?

とか、自分なりにそういう感じも感じられたんです。

実際タイトルの「40歳問題」というハードルを挙げすぎたセンスの無いタイトルに対してもなんら、

解答や疑問はほぼ無いし、

薄くなめる程度。

徹底対論、
問題提起、
監督自身、
身を削り探求するなんて姿は微塵も無く、
ふわふわした企画ドキュメントのように一見みえるんですね。

しかし、自分にはラストを見た時点で、思ったんです。

本作は「40歳問題」というより「音楽家問題」として、とても素晴らしいドキュメントにみえたんですね、素晴らしい爽快感がおとずれたんですね。

今まで感じられた疑念や苛立ちが大沢さんを見ていてとても気持ちが良かったんですね。ラストがとってもカタルシスがありました。




物語は中江監督のもとに三人の音楽家があつませられ、曲を合作、発表するという企画。それに監督の意思「40歳」という年齢的な話題を軸に三人のプライベートを探りながら、他の40歳の有名人達の話をまじえつつおおくりするドキュメントなんです。

その三人が浜崎貴司、大沢伸一、桜井秀俊。彼ら三人をチョイスし、「曲作れ」というセンスの横暴なタッグがまず、ずうずうしくて素晴らしいと思っちゃいました。
 
イカ天からでてきたバンド「フライングキッズ」のボーカル浜崎貴司。伸びやかな声、見据えた眼光。物静かな感じ。

ちなみに「フライングキッズ」はマイアーティスト山下達郎
の曲「フライングキッド」(大滝詠一「ナイアガラトライアングルvol.1」に収録されてます。超大好きな曲。)からインスピを得たバンド名です。

そして真心ブラザーズギターの桜井秀俊さん。本作で一番プライベートを赤裸々に見せているホンわかした音楽家。

そしてそしてUAやbirdの初期プロデューサー、クラブ系DJでもありカリスマプロデューサーである大沢伸一さん。彼が本作の鍵になります。

なんでまずとりあえず言えることは彼らのファンには間違いなく楽しめる。これは正解です。自分もすべて聴いたことある人、耳馴染みある方なんでスーッとはいれました。
興味ない方はあまり本作、レコメンしません。

彼らの創作過程でそれぞれの「音楽家問題」が拮抗し、イライラし、戸惑い、疑問符をたてながら、流れにしたがい、飲まれ、曲はできていきます。
この過程がとても面白かった。

そしてこの、まったく音楽性の違和、異化した三人のちぐはぐで、なれないやりとりこそ本作の一番の必見ポイントであるとかんじます。

中江監督の放置プレイでもあるんですが、この傲慢な音楽家チョイスと時間の投げ出し方に本作の贅沢なあさはかさが出ていてとっても良かったです。

歌謡曲の創作過程が見れる面白さ。相容れない三人の「ロストコントロール」ぶりが垣間見えます。

この制作曲「LOST CONTROL」が、なかなか良い曲です。こちらも必見必聴。

そして自分が一番良かったなーというラスト。素晴らしい結末、末路がおとずれます。

結構気持ちよかったですね。三人が対立して、あわせて、拮抗して、緊張してる姿が解放された瞬間にあのライブは見えたんですね、やっと終わったーみたいな。

最後に本作のすべてを象徴する出来事があります。

ある意味中江監督が三人を「結んで」、三人を「追い込んだ」素晴らしさが炸裂。

この結末を持って、本作の傲慢なドキュメント魂の恣意性がねっとりいきずいていたんだなと爽快になぜかなりました。大沢さんに感情移入すると気持ちいいんですね。気持ちが大沢さんに乗ってたんで、、。

なんで、中江監督、そう見ると、なかなかやるなーと僕は思いました。

笑顔で彼らのファンの顔をしつつ、したたかな
「追い込み、追い詰め」

をさせた力量みたいなもんを自分は、感じました。

その中にちゃんと「問題」を込めていたんですね、音楽家としてむき出しな彼らの姿が確かにあったような気がします。

三人のファンの方、

イカ天ふぁん、

自分のような今だ渋谷系ファン方、

音楽ファン必見のでたらめなようで赤裸々な三人の「音楽家問題」是非ご覧ください。



追伸
まあ残念ポイントですが、スチャダラパーほとんどしゃべっていません。あとスネオヘヤーの姿も必見。小川直也、にったえりさんもなぜか出てます。
40歳をすぎたサブカル系ミュージシャンたちを題材にしたドキュメンタリー映画。中江裕司監督作品ということでみたが、これは面白くない。
中江監督も、このところずっと、迷走している。
ysak

ysakの感想・評価

3.1
テーマ設定面白いし、構成も端正だと思うんだけど、映画としては、あんま迫れてない気がする。現場は大人な人多くて楽しそうだけど。

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