だい

逃走迷路のだいのネタバレレビュー・内容・結末

逃走迷路(1942年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

めまぐるしく移り変わる場面!
追ってくる警察と刺客!
少しずつ芽生える信頼と愛!
この3行だけで誰もがヒッチコックって答えるわ。


序盤はとにかく警察から逃げる逃げる。
ヒッチ作品の中でも、ここまでド派手に逃げるのは初めて見たかも。
トラックに同乗!
馬を奪う!
護送中に脱走して川へ飛び込む!
サーカスの車に潜入!

車のタイミングベルト?みたいなので手錠切るシーン、
あれはヒッチ天才じゃね?って思うマジで。

逃走を助けてくれる人たちが個性的なのもイイ。
トラックの運ちゃん、
パットの盲目の叔父さん、
サーカスの人たち。
特に叔父さんのキャラ立ちやべぇ。
あのキャラでロッキングチェア・ディテクティブもののミステリやってほしいまである。
バロネス・オルツィの隅の老人感あるよな。


テロ集団との一進一退の中盤を経て、
囚われのパットがメモを窓から落として救出されてからの~。

終盤のラストスパートやばすぎ!!!!!(笑

進水式でのテロ阻止格闘劇、
映画館での、映画のシーンに合わせた一般人誤射、
そして有名な自由の女神での追いかけっこ!!!!

最後の10分ちょいの間にぎゅうぎゅうに詰めてきやがったな!!!!


何も考えないで見る娯楽作としては最高クラスだと思うわ。
惜しむらくは、バリーに悲壮感がないのと、
パットのキャラが立ってなさすぎて、
見た後に印象がほとんど残ってないことだな。
看板広告の顔、ってわりに、
誰一人に気付かれてないのはいったい…


あと、フライが自由の女神から落ちてくシーンのリアリティの無さがひどすぎて、あれは永遠にパロディにしていいやつ(笑
だい

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