じゅ

荒野のガンマン/致命的な仲間のじゅのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

うーん1961年当時の価値観ならもっと熱いかんじだったのかなあ。男は冷静で勇敢で芯があって、女は意地っ張りで無謀でか弱い、みたいなかんじ?50年も経った今観るとなんかもやもやする。

元北軍軍曹のイエローレッグが捕虜だった頃、南軍のタークが酔った勢いでイエローレッグの頭皮を剥がそうとして額にえげつない傷痕を負わされたから、同じ目に遭わせようと思ってタークを探してましたと。
タークは奴隷を買い集めるなりして自分の帝国を築こうとしてて、イエローレッグの復讐のためとは知らず彼の銀行強盗の計画に乗る。
タークの相棒のビリーは銀行強盗のため立ち寄った町で見かけた美人な踊子のキットを気に入ってしつこく付き纏う。
要は復讐に溺れた男と金に溺れた男と色欲に溺れた男の三巴と言えるか。1度は復讐の沼に頭まで浸かったけどキットが引き上げてくれたイエローレッグの一人勝ちでfin。

イエローレッグの右腕に銃弾が撃ち込まれたまま傷が塞がっちゃったから思うように銃を操れないっていう設定は絶妙だった。
冒頭で酒場でタークが縛首で殺されかけてるのを助けようとしてたけど、あれタークを下ろしてそのまま頭皮をさくっと行こうとしてたんだと思う。でもタークの相棒のビリーが現れてしかも銃の名手だったからその場では諦めざるを得なくて、とりあえず強盗の話を持ちかけてタークを自分の近くに置いとくしかできなかったということだと思う。
西部劇のお決まり通りイエローレッグが銃の名手だったら、ビリーを撃ち殺して誰の邪魔もなくタークへの復讐を実行して物語が完結してたはずだよなあ。しかも先に銀行を襲った賊を狙った誤射でキットの息子のミードを射殺しちゃったことで、ミードの父(キットの夫)の墓を目指す旅にまで物語を発展させられた。

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【2021/10/05追記】
50年じゃなくて60年だな...引き算だめだめなんだが...。
じゅ

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