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ピアノ・レッスンのkazu1961のレビュー・感想・評価

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)
3.7
▪️Title : 「ピアノ・レッスン」
Original Title :「The Piano」
▪️Release Date:1994/02/19
▪️Production Country: オーストラリア・フランス・ニュージーランド合作
🏆Main Awards :
93年度アカデミー賞 脚本賞、主演女優賞
助演女優賞
93年度カンヌ映画祭パルムドール
▪️Appreciation Record :2020-140 再鑑賞
▪️My Review
当時、監督ジェーン・カンピオンの名を一躍有名にしたヒット作です。
物語は、19世紀のニュージーランドを舞台に、ピアノの音色を言葉代わりにする女性と、原住民マオリ族に同化した一人の男性との激しい愛を描いた恋愛作品です。
この作品を観て、何故だか深く琴線に触れる作品だなという印象を持ちました。それは豊かで幻想的な映像や19世紀の衣装とエロティシズムそして、イギリスの作曲家、マイケル・ナイマンの奏でる美しい楽曲からくるものではないでしょうか。主人公エイダもその内面も非常に強く、とても強さを感じる、力強く美しい恋愛映画に仕上がっていまると思います。
ほんとは、原題の「The Piano」がしっくりきますね。邦題になると少し意味が違ってきます。
何故なら、主人公エイダはピアノを弾くことで常に自分の想いを音にして表現してきました。ピアノが彼女の心を意味する存在で、本作の全般にわたりそれが主題になっているからです。
本作、パルムドールをはじめ多くの賞を受賞していますが、特筆すべきはアカデミー賞助演女優賞です。助演女優賞を受賞したアンナ・パキンの11歳での受賞は『ペーパー・ムーン』でのテータム・オニール(当時10歳)に次ぐ史上2番目の若さでの受賞だったんでね。
そして、素晴らしい楽曲の中でも、メインテーマとも言うべきピアノソロ曲『楽しみを希う心』は印象的で、劇中では主役のホリー・ハンターが自身で演奏を行っています。

▪️Overview
19世紀半ばのニュージーランドを舞台に、ひとりの女と2人の男が一台のピアノを媒介にして展開する、監督は、ニュージーランド出身の女流監督ジェーン・カンピオン。音楽は「髪結いの亭主」のマイケル・ナイマンで、演奏はミュンヘン・フィルハーモニック(ピアノ・ソロはホリー・ハンター)。美術は「幸せの向う側」のアンドリュー・マッカルパイン、衣装はジャネット・パターソンが担当。主演はホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、サム・ニール。共演はオーディションで選ばれた子役のアンナ・パキンほか。93年度カンヌ映画祭パルムドール賞(オーストラリア映画として、また女性監督として初)、最優秀主演女優賞(ハンター)受賞作。93年度アカデミー賞脚本賞、主演女優賞(ハンター)、助演女優賞(パキン)受賞(参考:映画.com)
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