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おしゃれキャットのkoyaのレビュー・感想・評価

おしゃれキャット(1970年製作の映画)
4.0
日本で公開されたのは1972年だそうです。
ディズニーアニメの古典のひとつですが、今一つ日本では人気がないそう。
こうして観ると、やはり悪役が遺産ねらいといっても、『アラジン』のジャファーみたいに強烈な悪役ではない、執事のエドガーで、悪いというより情けない奴、という所が弱いというか昔風なのかもしれません。

パリ、1910年の物語で、全編、ヨーロッパのムードが貫かれています。
絵もちょっとデッサン風の感じが残っていて、今時のCGや3Dとは違いますが、レトロな感じが良いです。

犬と比べ、あまり活発なイメージのない猫の世界というものを描くから、あまり大冒険にはならないけれど、私が好きなのは、三匹の子猫たちがお育ちがいいとはいえ、喧嘩したり、個性がそれぞれ細かくあるところ。

原題は「上流階級」という事なのですが、それを「おしゃれキャット」とした日本語タイトルはセンスありますね。
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