きよぼん

スタートレック ファーストコンタクトのきよぼんのレビュー・感想・評価

3.7
コクレーン博士があんな人物だったとは!

スタートレックでは何度も出てくる地球人と異星人のファーストコンタクトのエピソード。その鍵となるコクレーン博士がワープ飛行を行う当日の裏にあったTNGメンバーの活躍を描く本作。偉人として語られてきたコクレーン博士の実像が教科書のなかに書かれてるようなことと違っているのが面白い。SFとしてはありがちなネタながら、TNGメンバーが活躍する楽しめる映画となっています。

映像でいえば90年代頃までのSF映画はやっぱりいいですねー。ピカードとウォーフ、その他が宇宙服を着てエンタープライズの外で作戦を行う場面があるのですが、ここの「質感」がいいのですよ。デカイ宇宙船、うしろに映る地球。今のCG時代が悪いってわけじゃないんですが、やっぱりセット組んでると伝わってくるものがありますね。

映画としては面白いんですが、スタートレック全体を観てくるとちょっとした疑問も。

スタートレックって「歴史の重要な事件や科学の発展に未来からやってきた人が関与する」っていう話が多いような気がします。単純に多くなってるのか、それとも人の自由意志みたいなものにシリーズを通した哲学みたいなのがあるんでしょうかねえ。

ピンチのピカードの判断に影響を与えるのは小説「白鯨」というのもいい。人は変わるけど、優れた作品は残り指針となる。

いつの時代か「スタートレック」で描かれた物語も未来の人の指針になるのでしょう。
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