ボブ・ディランが昔の女・今の女・妻・愛人を取りそろえて、ガラの悪い仲間とだらだら演奏旅行。
ローリング・サンダー・レビューと銘打たれた、かなり行き当たりばったりなツアーのドキュメント+ちゃんとした脚本のない芝居をフィルムに収めたものを編集でさらにわけわからなくしちゃって、大ゴケした映画。しかもディラン自身が。
なんですけども、ライヴの部分は素晴らしくて(ほとんどフルで入ってないけどね)、ディラン・ファンはライヴだけ観たいと皆言います。でもちょん切ったフィルムは現存していないそうな。
今、これを見ようと思ったら海賊版DVD-Rを買うしかなく、私もご多分に漏れず海賊版を入手して、自分の気に入ったところだけを編集して観ております。
バエズとワン・マイクで歌うシーンが何とも言えずいい。
この二人だからこその掛け合い、やり合いで、やはり運命の相手なんだなぁと納得しちゃう。
ディラン、バエズ、ロニー・ブレイクリー(『ナッシュビル』に出てる女優。ディランのお気に入りだったとか)と三角関係を思わす小芝居をするふざけたシーンもあって、ほんとディランってひっどいヤツだなぁ。イカれてるよなぁと呆れてニヤニヤ。
映画としてはもう箸にも棒にもかからないのだけど、女性たちはみな美しく撮れています。そこだけ、成功してる。
このツアーには脚本担当するかも?な役目でサム・シェパードが同行していて、結局脚本じゃなくて「ローリング・サンダー航海誌」という本を出してます。コレ、面白いですよ。