ゆったりとした雰囲気の素敵な映画でした。
しかしわたくし、夜の10時から暗い部屋で観始めてしまい、ずっと半分まぶたが閉じた状態でした(^^;)
それくらい静かな静かな、心地良い映画なのでした。
街角のタバコ屋に集う、ゆらゆら揺れる煙のような、登場人物それぞれのストーリー。
皆さまおっしゃるように、テーマは嘘。
でも汚い嘘は一つもありませんでした。優しい嘘、生きるための嘘、嘘かどうか分からない嘘。
それぞれのストーリーの結末は…?
これからを想像したり、期待できるような切なげな表情と、長い余韻に浸らせてくれるカット。
それが一層胸に沁み込みました。
ラストには、これからのクリスマスシーズンに相応しい温か〜いエピソードが待っています。
私はこの映画を思い出す時、なぜか全部白黒です。それくらい、ラストとジャケットが印象的でした。
ずっとタバコの煙と共に進む会話。
男性とタバコの組み合わせ。
やっぱね、むちゃくちゃカッコいいんですよ。セクシーです。
私はタバコをやめて15年。嫌煙家となった今では、愛煙家の夫にだけはこの映画を観せられない…!と思うのでした。
彼は、タバコはコミュニケーションの手段だと思っているようです。まるでこの映画やないかい(^^;)
さてさて、激渋ハーヴェイ・カイテルの出演作品を観ていくことにします!