映画というよりは貴重な映像資料という事で作品を堪能できた。
個人的な問題で恐縮だが、アルメニアのキリスト教圏における歴史や詩人・ヤサト=ノヴァについて不勉強なので理解ができないのは多々あったが、おそらく忠実に詩的世界を映像に還元したと思われる。
羊はある意味キリスト教におけるアイコンなのだろうか。また色彩感覚が独特で監督セルゲイ・パラジャーノフの意図なのか中間色が鮮やかで、装飾表現には中東圏の影響も感じられた。(逆に輸出したかもしれない)
フイルムはマスタリングされたようだが、汚れが若干目立ち、あまり補正された感じはしなかったのが残念であった。
[新文芸坐 10:00〜]