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ベルリン・天使の詩のRのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.5
天使が人間に恋をして、天使業を辞めて人間になって恋を成就させようとするファンタジー。これぞまさに映像で綴った詩。「子供は子供だったころ…」がリフレインする美しいオープニングは失禁モノの美しさ。天使の見る色のない、温度も重みもない白黒の美しいショットと、人間の視点からのカラーのシーンとのコントラストは、サプライズに満つ。色彩が加わることでこれほど重量感やぬくもりや生命の躍動が表現できるなんてな。子どもみたいにいろんなことに驚きと感動を抱く人間となった天使、その感覚はそのまま見ているこちらの心も動かす。それは日常で忘れ去っていた喜び。一番の主役といえるカメラを担当したのは、アンリ・アルカン、まじブラヴォー。 映像のアート。
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