配信にて再見。
時間軸が微妙にずれていくので、ぼーっと観ていると置いていかれてしまう映画。
ジャンルは何になるのかなぁ、と思ったらIMdbではSF・スリラーになっていました。
私は、ティーンエイジャーものだと思うのです。
家族とも学校ともどうもうまくいかない高校生のドニー・ダーコ(ジェイク・ギレンホール)銀色のウサギ、フランクが現れ、世界が終わるまで28日と6時間と42分と12秒と告げる。
腕を見ると「28:06:42:12」と書いてある。
『マルホランド・ドライブ』『インランド・エンパイア』を思わせる不可解映画ではあるのですが、主人公が高校生なので、あまり禍々しくはないのですね。
最後まで観て、もう一度、最初から観たら「ちゃんと計算されていた」とわかる部分もありました。
あまり明確に起承転結を語れる映画ではないし、元々語る気がない映画ですが、この映画とても印象に残っていました。
ジェイク・ギレンホールは、まだ若いのですが、一見無害そうに見えてちらっと見せる笑みが妙に邪悪だったりして、目つきとかも一瞬邪悪になったりする、一瞬邪悪、上手いですねぇ。
雰囲気がよくて、いくらでも深読みできる映画。
この映画のギリギリスレスレで落ちそうになりながら綱渡りをしているような雰囲気、周りの学校生活が普通なだけにその空気の出し方、独特だと思います。
エグゼクティブプロデューサーのひとりがドリュー・バリモアで自身も教師役で出ています。なんかいつも白けているような顔つきがいいです。
"cellar door" が英語で一番美しい言葉とドニーに話す。
地下室の扉・・・色々と意味深な言葉や風景がクロスワードパズルのように縦横、張り巡らされた映画。