もりりた

エイリアンのもりりたのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
4.0
リプリー達は鉱石を地球に運ぶ宇宙船の中、未知生命体と思われる信号を得て発信源の小惑星に向かう。船外調査で対象に近づいたケインの顔面に不形生物が貼り付き船員たちを驚かせるが、治療中に消えてケインも回復。しかし生物は船内に潜んでおり全員を脅かす事態に発展する。

序盤から暗く静かな場面が続き、幼虫出現以降もテンションはあまり変わらずエイリアンvs乗組員を見て終わりかなと思いきや!ケインの胸からグサっとしたり、大人エイリアンに超成長したりと想像を超える展開!何となく怪しいアッシュもぶっ飛んだ設定とビジュアルによる種明かしで驚き増し!宇宙規模のデリバリーミッションに隠された思惑、死角だらけの船内、役に立たないアッシュびいきのchatGPTまで絶望感十分!一息ついたと思わせて最後まで見所を作るエイリアンもグッジョブ!

エイリアンの気味悪さだけではなく2122年という設定を活かした世界観も印象的。空気密度測定センサ、意思疎通できるマザーソフトにロボットスパイなど要所の技術からは公開が40年以上前という古さは感じず!エイリアンとのガチンコバトルは無いけど五感を研ぎ澄ませたリプリーを正面に、激しいフラッシュやスモークが視界を妨げつつ敵に接近するシーンは緊張感半端なく!映像技術に頼らずとも極限状態がバッチリ伝わってきた!

ギリ逃げられたけど完全生命体の名に恥じない強靭なフィジカルは伝わったし、卵が複数あったシーンからも今後の苦難の展開が想像される!当事者は大変だけど続編楽しみ!
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