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シンデレラのshihoのレビュー・感想・評価

シンデレラ(1950年製作の映画)
4.8
1年ちょっと前に思い出を頼りにレビュー書いたのですが、この度観返したら本当に面白かったので書き直し…٩(ˊᗜˋ*)و☆!!

〜あらすじ〜
元々はお金持ちの家庭だったシンデレラの家。しかし母が早死に、父は「シンデレラに母親が必要だろう」と再婚するのです。
しかしその後、父も病気で急死。
継母は連れ子のドリゼラとアナスタシアばかり可愛がり、シンデレラを屋根裏部屋に押しやり召使いのように家事を全部押し付け、家を乗っ取ってしまうのです。お話はここからスタート。

なんと1950年の作品で、私は子供の頃親が買ってきてくれたビデオを擦り切れるほど何十回も観ました笑
でも大人になった今観ても変わらず、いやむしろ増して面白かったです。

今の子供達は2Dアニメーションの頃のディズニーとか、あんまり観ないのかなぁ。親世代が好きだろうから観る家は観るのかな?

昔の作品とあなどることなかれ!
まずシンデレラがめっちゃ美人でかわいいです。スタイル抜群で美声で歌もお上手。まぁ強いて言うならちょっと天然で夢見がち(継母と義姉に隙を見せすぎ)かな笑
そこもかわいいんですが笑
こんな扱いを受けてもお育ちの良さが残ってるなって感じ。

有名なのは魔法で変身したドレスの姿だと思いますが、髪下ろしてる時の方がかわいいです♡
今の3Dアニメーションだとどうしても皆頭でっかちで子供っぽくなっちゃうので、こちらの表現の方が絵の本来の美しさはあるな。

毎朝シンデレラに洗濯物から繕い物まで押し付けて各部屋のベッドでグータラしてる継母&ブサイク姉妹には本当に腹が立ち、ブチ切れて皆殺しにしても許される案件だと思うのですが(ジャンルが変わるがな)、健気に明るくしてるシンデレラを見てると、なんかもう辛いです!

ある時、この国の王様が、王子の花嫁探しに急遽舞踏会を開き、国中の年頃の娘を集めよ!という伝達がきます。シンデレラは自分にも行く権利がある!と主張しますが、
継母はイジワルしてたくさん仕事を言いつけシンデレラにドレスを準備する(手持ちがないから母親の形見を手直ししようとしてる泣)時間を与えません。

屋敷に住むネズミ達、鳥達、
馬に飼い犬のブルーノはみんな優しいシンデレラが大好き。
彼らはシンデレラを舞踏会に行かせてあげようと、代わりにドレスを直し始めます。
とにかくこの子達が可愛すぎます。健気すぎます( ;∀;)!

この家には継母の飼ってるイジワルデブ猫のルシファーがおり、ネズミ達は毎日こいつと文字通りトムジェリしてます。
こいつから逃げつつドレスに使うリボンとアクセサリーを探すネズミのジャック(不屈の精神と俊敏さと決して仲間を見捨てぬリーダーシップと咄嗟の判断力を兼ね備えた素晴らしいネズミ)とガス(新入りのデブネズミ。マイペースでドンくさい笑)のコンビの奮闘は見ものです笑

そして一糸乱れぬチームワークでドレスを仕上げる動物たち、可愛すぎます。

そして全編に渡ってネズミたちが歌う歌、かわいくて最高です。
シンデレラの「仕事のうた」で検索すると出るかな。
一度観るとネズミ達のキーキー声でモノマネしたくなること請け合いです♫
(私は完コピしてます笑)

♫みんなで作ろうシンデレラのために

綺麗なドレスを 簡単なことよ

サッシュを結んで リボンつけて

これを着て踊ればヒラヒラなびいて

とても素敵よ シンデレラ

綺麗なドレスを シンデレラ♫

なんか思うに、この映画って観てるとシンデレラを幸せにしたいネズミ達(動物達)を応援する作品です笑

で、こんなに頑張って作った素敵なピンクのドレス、仕上がった5分後くらいには義姉たちによってビリビリに破かれてしまい、
泣き崩れているところに妖精のおばちゃん登場です!
(この人大好き!かわいい!)
ビビデバビデブー♫でカボチャを馬車に、ネズミ達を馬に、馬と犬をお付きの人に変えて、シンデレラをドレスアップして送り出してくれます。
このシーンも大好きです。
シンデレラのドレスが暗闇でキラキラ光る描写が素敵です。
最後に見送ってポンっておばちゃん消えるのもすごく好き!

この後の舞踏会でのシンデレラに一目惚れした王子様が他の娘ガン無視してシンデレラとだけ踊るところとか、12時の鐘が鳴り終わったら魔法が解けてしまうから猛ダッシュで逃げるシンデレラ+馬(ネズミ)達を何故か剣を振りかざしながら全力で追っかける城の騎馬隊がこわすぎるとか、ツッコミどころは死ぬほどあるんですが、これはもうツッコミを楽しみながら観る作品です。
どうなるか知ってても観るのが楽しいです。

その後シンデレラが消息不明になってご乱心の王様が真剣に振り回してその巨体を物ともせずアクロバティックに家臣に当たり散らすシーンも面白いし、
今度は国中の娘に残されたガラスの靴を履かせる!という大行事で大公様が回ってきた時のドリゼラアナスタシア姉妹のコント(でかい足に無理矢理靴をはめようとする。ここまでくるとむしろ愛おしい)や、継母があの夜の娘だと勘づき、屋根裏部屋に閉じ込められたシンデレラを助け出すネズミ達の奮闘も好きです。
そして継母の顔芸は素晴らしいので一見の価値あり(特に最後の顔)!

登場人物が少ないからこそなのか無駄がなく、
時間も80分以下とあっという間に終わって気持ちいいです。

動物たちの動きとマッチした音の表現、ネズミ達の細かい動きと表情、ルシファーの小憎たらしさ、記憶に残る歌と名シーンの数々、素晴らしい出来です!!

未見の方はぜひお試しあれ☆

ただレンタルしたDVD、一部のネズミの声とセリフ、あと王子様と大公様の声が違いました。
王子の声は前の方がハンサムボイスだったのにな〜。。
どうも版権の関係で制作会社が変わっちゃうと変わるみたいですね。昔のビデオ版のが良かった。
あっでもメインキャストはそのままなので大丈夫ですよ♫

「例えどんな時も信じていれば夢は叶うもの♫」というテーマソングは、「いやそれは嘘だろ」とツッコミたくなるんですが、
ちょっとムリやり要約すると「信じて頑張り続けること」は大切だよね!ということかな☆
そんな細かいことどうでもよくなるくらいには面白いですよ(o^^o)
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