みりお

ロミオ&ジュリエットのみりおのレビュー・感想・評価

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)
3.4
うーん…正直、設定もノリも苦手です。
それなのに観終わった後は、素晴らしい✨✨と思ってしまいました。

なぜかというと…
原作が好きすぎるし、宝塚の舞台で何回も観すぎたから、"ロミジュリとは重厚感と伝統があるべき"っていう固定観念が強い😞
だから、さすがに南米で、アロハシャツ着て、銃をぶっ放すロミオは許せん😢
たぶん、レオ様がロミオとか完璧やん😍って、期待しすぎたのかな💦
せっかくあんな美しいお顔でロミオやってくれるなら、イタリアの貴公子のようなお衣装着て欲しかった😭

ただ、こんだけ現代に寄せているのに、ロミオとジュリエットがバルコニーで出会うシーンや、蔦を伝って壁を登るシーンなんかは、原作のままでちょっと嬉しい♡
大事なシーンは、シェイクスピアの雰囲気をそのままにしてくれていて、二人が出会う辺りから徐々に物語に入っていけたかな💦
でもやっぱり、キャピュレット夫人やティボルトやマーキューシオが出てくるとダメ💦
はっちゃけた南米風のノリに冷めてしまう😭

なので全体の感想としては、"無理矢理設定を現代に持ってくる必要はまっっったくなかった!!"ということですな。


ただ!!本作の趣旨はそもそも、若者が疎ましく思ってしまうような、"長ったらしいセリフと仰々しい展開で進むシェイクスピア作品"を現代に置き換えることで、より多くの人に知ってもらいたいということらしいです。
だからセリフも原作ほぼそのまま。
でも舞台はほぼ現代のブラジル。
もう最初は違和感しかない!!
ただそれすらも、本作の趣旨においては意味があり、更にキャスティングも設定も完璧✨✨

まずレオ様=ロミオっていうところで目を惹くでしょ♫
んで設定を読んで、「ブラジルが舞台⁉︎」って驚いてつい観ちゃうでしょ♫
そこにレオロミオが出てきてKOされて観続けちゃうでしょ♫
お話が進むにつれて、レオロミオだけでなく素晴らしいストーリーに引き込まれるでしょ♫
そして最後は号泣😭😭😭
あぁ…監督の思うツボや😳

そもそも『ロミオとジュリエット』という作品は、現代社会にも通じる素晴らしい問題提起をしてくれている作品。
"モンタギューに属する"とか、"キャピュレット家の一員"とかいうレッテルのみでお互いを忌み嫌う様子は観ていて滑稽にすら思うけれど、実は人種差別やセクシャルマイノリティへの差別などは、同じようにレッテルによってのみ行われてしまっているもの。
でもレッテルを知らずに出会い、平等にお互いを見つめたことで恋に落ちたロミオとジュリエットは、相手をレッテルで見るのではなく、一人の人として観ることの重要性を表してくれている。
相手という人間を受け入れること、そしてわかりあうこと、それだけで世界はこんなにも美しく、温かくなる。
こんなにも素晴らしいメッセージを、400年以上前に発信し、かつそれが400年以上語り継がれているなんて、シェイクスピアがどれほど偉大で、先駆的だったかわかる。
だって『ロミオとジュリエット』のストーリーって、みんな知ってるよね⁈
400年以上前のイギリス人の作品を、誰しもが知っているなんて、本当に本当にすごいことだと思う✨
だからこそ、「"結ばれない2人の若者の悲劇"でしょ〜知ってる知ってる」で終わらせないために、本作を作り上げてくれたバズ・ラーマン監督には拍手を送りたい✨


【ストーリー】

シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』が原作で、台詞もそのままであるが、時代設定を現代に変えて、両家の争いはマフィア同士の抗争に置き換えられている。
物語の舞台はブラジルのヴェローナ・ビーチ(架空の都市)。そのため、服はアロハシャツ、城は高層ビル、剣による決闘ではなく街を巻き込む銃撃戦となる。

ヴェローナ・ビーチで最も権力のある二大マフィア、モンタギュー家とキャピュレット家は抗争が絶えず、街を巻き込む銃撃戦が続いていた。
そんな中、モンタギュー家の一人息子ロミオ(レオナルド・ディカプリオ)は、敵対するキャピュレット家でパーティーがあると聞きつけた親友マーキューシオ(ハロルド・ペリノー)に誘われ、仮装してパーティーに乗り込み、そこで出会ったジュリエット(クレア・デインズ)に一目惚れをする。
しかしジュリエットが、敵対するキャピュレット家の一人娘だと知り知りショックを受ける。しかし、想いを断ち切れないロミオは引き留めるマーキューシオを振り切り、ジュリエットに愛の告白をする。二人は相思相愛となるが、この二人の恋が、両家の争いに大きな変化を与えることとなる。


【スタッフ・キャスト】

*監督:バズ・ラーマン

オーストラリア出身🇦🇺
1992年に『ダンシング・ヒーロー』で監督デビュー🌟
あまりにも名作な『ムーラン・ルージュ』『ダンシングヒーロー』の監督さんで、オスカーにもノミネートされていますが、残念ながらまだ観たことない😭
やっぱり名作と謳われる作品の鑑賞量が圧倒的に少ないなぁ〜ダメだなぁ、私😭
ただ彼の作品『オーストラリア』はヒュー・ジャックマン目当てで劇場に行きました✨
素晴らしかった…『ロミオ+ジュリエット』のように、恋愛だけでなく差別や友情にも焦点を当てていて、恋愛映画として宣伝されているのが残念すぎた記憶があります😢
やはりこの監督の作品は、とても私と相性がいいようです♫


*ロミオ:レオナルド・ディカプリオ

いまさら語る必要もないので、レオ様がどれだけ美しかったかのみを書きます!!!笑
ともかくレオ様は完璧😭✨
まだ細くて、おヒゲもなくて、白くて、ともかく美しい。
アンニュイな表情や、恋してますアピール、恋心を詩で謳っちゃうのなんかも、普通の人がしたら蹴り飛ばしたくなるとこだけど、レオ様ならもっと!!って思う😍笑
あああああああこのまま大人になってほしかった…「みりおの勝手に"このままでいてほしかった"ランキング」において、私の中の最高級少年『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンと1.2を争うくらい、このままでいてほしかったです😭笑
ちなみに本作は、『太陽と月に背いて』と『タイタニック』の間に撮られたもの。
タイミングも完璧や😭💓笑


*ジュリエット:クレア・デインズ

可愛かったけれど、私の中のジュリエットは勝手にブロンドのイメージなので、すこーし残念💦
ただ無垢が溢れる印象はジュリエットそのもの✨素晴らしかった✨
撮影当時、クレアがジュリエットの扮装をして現場に現れると、一瞬で空気がヴェローナになったと共演者が言うほど、なりきっていたらしい。
彼女は米・ニューヨーク州出身🇺🇸
1994年に『若草物語』で映画デビュー🌟
同年放送のTVシリーズ『アンジェラ 15歳の日々』でゴールデングローブ賞主演女優を受賞し、一躍脚光を浴びたそうです✨
2010年には『テンプル・グランディン 自閉症とともに』でエミー賞主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞をダブル受賞👀✨
演技力には定評のある方のようです🌈
本作はクレアをスターダムへと押し上げた作品として有名ですが、私は『ターミネーター3』のジョン・コナーの未来の妻のような強い役が印象的だった😂
でも『若草物語』ではベスを演じたそうで、純真無垢な感じもぴったりそうだなぁとも思いました☺️💓
あ!あと皆さんのレビューが大変熱くて気になっている『ブリグズビーベア』にも出てるらしい!
みりお

みりお