熱く、真っ直ぐに、そして武に生きた一人の男の物語。
土方歳三を表す言葉としてラストサムライと聞くことがある。
だが俺からしたらこの男・中村半次郎(桐野利秋)こそラストサムライだ。
そんな人物の名を冠した映画、興味ないわけが無い、鑑賞。
やっぱりかっこいい…その死に様もまた立派である。惚れた。
でも!
尺が足りないのか、映画全体が半次郎の一生のダイジェストのようでなんか嫌。
その一生の中の大事な部分以外をぶつ切りしちゃうと、ぶつ切られた前後で、人と人との関係の急激な変化についていけないのだ。
意味の無い部分にこそ意味があるとはまさにこの事。
作中の西郷さんに全く惹かれないのもまた嫌いである。
「半次郎の一生において西郷さんがどれだけデカい存在か」というのは
ぼくの思いというだけではない。
なんと作品中にそれを示すシーンがしっかり挟まっているのだ❗️
にも関わらずこんな扱いは酷い❗️おれはゆるさん‼️
ということでやっぱり幕末・明治の世に生き、そして死んでいった一人の士の人生を描くには大河ドラマくらいがちょうどいいんじゃないかなぁ。なんて思いました。
「これで世の中つまらなくなるな…」
新しい時代が訪れれば古い世代は淘汰され、その度に一つずつつまらなくなっていく。
懐古主義なんていったらおしまいだが、やはり昔に憧れてしまう自分もいる。
けれどそんな事は考えず今の時代を生き尽くすしかない、また何かつまらなくなる前の今の時代を。