このレビューはネタバレを含みます
殺された父の仇を討つため、少女はガッツがあるが飲んだくれの連邦保安官を雇い、犯人を捜すために潜伏先の荒野へと向かう西部劇。
この作品で保安官役のジョン・ウェインはアカデミー主演男優賞を受賞したそうな。
確かに彼らしいスターとしてのオーラといぶし銀の演技が良いと思う。
ただ飲んだくれで少しくたびれた感じなので、ストレートな西部劇ヒーローというよりは少し捻りがあるか。
まあそういうところが良いと思うけど。
西部劇としての仇討ちの話と、少女とオッサンの友情の話の二重構造が話としての平板さをなくしていて悪くない。
友情というよりは疑似親子になるのか…などとも思ったけど、少女の気持ちは、ラストの父の墓前のシーンを見ると保安官に対しての愛の告白の様にも見える。
いずれにせよ歳を経た漢・ジョン・ウェインの魅力は伝わる映画。
それにしてもキム・ダービー演じる気の強い少女は良いキャラクターですね。
あの時代にここまで前面に出る少女が?というのは思うけど、だからこそ保安官との組み合わせが面白くも思う。