LalaーMukuーMerry

霧の中の風景のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

霧の中の風景(1988年製作の映画)
3.8
母に会うためにギリシャからドイツに行こうとする12歳の少女と5歳の弟の話ですが、静かで、詩的で、印象的な演出のロングカットが次々と続く作品です。

・雪の降る町、止まった時間の中を歩く二人
・路上に引きずられてくる死にかけの馬、その向こう側の教会から出てくる結婚式の行列
・男にトラックの荷台に連れ込まれる少女、遠くで停止した車から出てきて何事もなかったように立ち去る他人たち、姉を探してよそに行ってしまう弟
・海から釣り上げられて、ヘリコプターで運ばれる空飛ぶ巨大な手のオブジェ
・女に変貌する少女
・・・

これは奇跡を表現しているのだそうです(監督の言葉)。
そのことも含めて私にとっては、何を伝えたいのだろうと悩む、かなりの難解系作品でした。

最後まで投げ出さずに見終えた私を褒めてあげたい(笑)