真鍋新一

077/地獄の挑戦状の真鍋新一のレビュー・感想・評価

077/地獄の挑戦状(1966年製作の映画)
2.6
イタリアで作られた「亜流007映画」、その名も「077」シリーズ第3弾。
本家ボンドガールのダニエラ・ビアンキを招き、ヒロイン兼悪役、女盗賊兼ファッションデザイナーというメチャクチャな役どころで主役を食いまくり。イタリア語訛りのキツい英語は、きっと彼女の地声なのだろう。発音がヤバすぎたのか、ときどき全然違う澄んだ声に吹き替えられたりしていて超いい加減。B級感がすごい。尼さん、研究員、軍服…役柄上、変装・コスプレの回数も尋常でなく、字幕なんかなくても観ているだけで楽しい。冗談みたいに派手な柄の服もクールに着こなしていて、それだけで本家007シリーズのファンは必見といえる。
本家ならそろそろ悪の秘密基地に潜入しそうな終盤になっても、「エージェント077」はまだ街をウロチョロしている。やはり予算の差だろう。「(本家より)11倍強い!」がこのシリーズの宣伝文句だったそうだが、この「077」は敵味方を問わず、初対面でいきなりセクハラをかましてくる11倍クズい男でした。
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