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駅馬車のtjZeroのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.8
この”馬車”というか、映画自体がいまだに”走り続けてる感”があるのがスゴい。現役感バリバリで古びてないです。

開巻わずか数分で、馬車に乗りこむ7人の乗客の性格や職業を的確に描き分け、出発準備が早々完了。
馬車の座席に座って発車を待つ彼らの姿は、映画館のシートで上映を楽しみにしてる我々観客と一緒。
ジョン・フォード監督は、乗客と観客の両方に、スリル満点の興奮と冒険を味あわせてくれる。

『レイダース』に『スピード』、『ジュラシック・パーク』、そしてもちろん『スター・ウォーズ』も…いろんな映画が大なり小なり本作の影響を受けてる。
すべてのエンタメ映画の”お師匠さん”のような存在。
本作を観ずに他の映画を観続けているのは、祖先の墓参りに行かずに不義理を重ねてるのとおんなじかもしれない。
線香をあげるつもりで何回でも観ましょう!
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