Ricola

リリーのRicolaのレビュー・感想・評価

リリー(1953年製作の映画)
3.7
16歳のリリー(レスリー・キャロン)は父を亡くし孤児となり、1人で父の知人を頼りにあるフランスの田舎町にやって来た。

しかしその知人は既に亡くなっていた。完全に身寄りのなくなってしまったリリーは偶然魔術師のマーク(ジャン・ピエール・オーモン)に救われ、ウェイトレスとして雇われる。だが、彼女はマークに夢中で仕事そっちのけだったためすぐにクビにされてしまう。

絶望したリリーは自殺をはかるがポール(メル・ファーラー)の可愛い人形劇に救われ…。

「イースター・パレード」の監督と「巴里のアメリカ人」でヒロインに抜擢される前のレスリー・キャロン。

可愛くて明るい単純なストーリーに、現実か夢か…と思わせる演出。キャロンの無邪気であどけない表情。メル・ファーラーの声の多彩さ。

物語の中心となる人形劇のシーンにはほっこりするし、愛おしくさえ感じる。

少し現実逃避して少女のような無垢な心を持ったような気分になれる映画。
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