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青い青い海のkazu1961のレビュー・感想・評価

青い青い海(1935年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-266 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋コルホーズで働く人々の人間讃歌、そんなプロパガンダの匂いを全くさせない、とても瑞々しく美しい作品です。大時化のカスピ海を舞台に繰り広げられる、親友2人の若者ユフスとアリョーシャが漂着した島で出逢った綺麗な若い娘マーシャに恋してしまう物語。瑞々しく、溌剌とそしてダイナミックに進んでいく物語に魅入ってしまいます。歌あり、踊りあり、コメディあり、映画の魅力満載の作品がこの時代のソ連で作られていることに驚かされます。

🖋海を背景に若い女性が歌を歌うだけで胸にグッと伝わるものがあります。海も人の動きも静と動なんですね!そして荒々しいカスピ海、この描写が素晴らしい!!やはりボリス・バルネット監督恐るべし。

🖋そしてヒロインを演じたクジミナのすぱっとした独特のキュートさが良いですね!当時は観バルネットの妻だったんですね。

😊Story:(参考: allcinema )
大嵐で船が難波し、アリョーシャ(クリューチコフ)とユフス(スヴェルドリン)はある小島の漁業コルホーズの漁民たちに救けられる。この若い二人は、実はそこへ派遣された機関士だったのだ。美しい娘マーシャと出会い(いきなり歌い出す彼女の可憐さ! いっぺんに仲良くなってしまう三人をそれで表現してしまう)、二人は彼女を競り合う。アリョーシャは仕事をほったらかし、遠い町へネックレスと花を買いに行く。友の裏切り行為に怒ったユフスは彼を集会で糾弾する。漁に出て、二人がマーシャと話し合おうとした時、突然の嵐で起こった大波が彼女をさらってしまう。その葬式の際中、ふと海を眺める二人。するとどうしたことだろう、波間に漂着物と共に浮かぶマーシャがいるではないか! 一気に哀しみの場は祝祭空間に変わる(その弾むような楽しさ)。今度こそ二人のうちどちらの妻になるかを聞けば、マーシャの答えは素っ気ない。太平洋艦隊に勤務中の同郷の恋人がいたのだ。同時にふられた親友同士は仲直りし、友達としてマーシャに別れを告げ、次の漁場へと去っていくのだった……。

🔸Database🔸
・邦題 :『青い青い海』
・原題 :『U Samovo Sinevo Morya』
・製作国 : ソ連
・初公開 : 1935
・日本公開 : 1992/12/19
・上映時間 : 71分
・受賞 : ※※※
・監督 : ボリス・バルネット
・脚本 : クリメンティ・ミンツ
・原作 : ※※※
・撮影 : ミハイル・キリロフ
・音楽 : S・ボトツキー
・出演 : ニコライ・クリューチコフ、レフ・スヴェルドリン、エレーナ・クジミナ

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
カスピ海を舞台に、恋と友情が描かれる青春映画。監督は「諜報員」のボリス・バルネット、脚本はクリメンティ・ミンツ、撮影は「国境の町」のミハイル・キリロフ、音楽はS・ポトッキーが担当。
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