カツマ

未来を生きる君たちへのカツマのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
3.8
戦争は復讐が生む負の連鎖の連続。そしてその果てに待つのは普通の生活を望んでいたはずの罪のない人達が傷つく姿。それを子供たちの世界の小さな戦争と紛争地帯での終わらない負のスパイラルを対比させて描いた作品。

人間の弱さとちっぽけさを感じるのは自分よりも弱いものを虐げたいと思った瞬間だと思う。その醜い何かに復讐をしても自らが同じちっぽけな存在へと成り下がる。そのスパイラルを止めるのは難しいからこそ、勇気ある行動と愛のこもった思いやりが人間には必要なのかな。色々と考えさせられる物語でした。
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