Fitzcarraldo

ポーキーズのFitzcarraldoのレビュー・感想・評価

ポーキーズ(1981年製作の映画)
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「この事実から引き出しうる結論は、ほぼ大半の日本人が、映画などに興味を示したりはしないのだという、ごく退屈なものである。文化現象として、映画はもはや軽蔑の対象ですらなく、ひたすら無視されているというだけのことなのだ。もっとも、その事実にさからって大かたの無関心に耐えながらいまなお現代日本の特権的な文化遺産たりえている映画を、ここで改めて顕揚してみたいというわけではない。都心に3LDKのマンションを買うのに必要な金額をはるかに下回る予算で撮影され、後楽園球場の巨人戦の一晩の入場者数に達すれば大当りだというそんな興行形態が慢性化している映画は、すでに昔から大衆娯楽の一ジャンルであることをやめてしまっており、今日の消費社会にあってはきわめてマイナーな表現媒体でしかなくなっているからである。ごく少数の例外を除けば、映画は、限られた人数の愛好家たちの特権的な消費財でしかないわけだ」

『国際映画祭は国際線の航空事故に似ている』1984年11月

蓮見重彦によるエッセイを抜粋したものが上記であるが、できれば全文を読んでいただきたい。30年以上も前から、自分と同様なことを思い嘆いていた人がいたのかと思うと、嬉しい反面そこから何も変わらない体質作りに荷担をしていたかと思うと、映画に対しての熱い生きがい感が堰を切ったようになくなっていき映画離れが進んでいった。

なんだろう…
この感じ…

新作にも、録り溜めていた映画も全く見る気になれない。

なのに活字への愛は衰えていない。
映画は見なくなったが、本は読んでいる。

一月半程、映画を全く見ない生活をして…恐らくここまで見ない期間が開いたのは初めてだろう。

そろそろリハビリがてらにと、軽そうなモノを敢えて選んだのが本作である。

昔の超王道なB級学園モノで、古い日本の漫画にもよくある展開で特に明記することは何もない。

クラッシックなアメ車がカッコイイくらいか…

これではリハビリにもならない…。
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