滝和也

ドラえもん のび太の宇宙開拓史の滝和也のレビュー・感想・評価

4.0
遠い銀河系の
遥か彼方で…。

開拓間もない、
その星は豊富な資源を
有し、開拓者達は狙われていた…
たが、彼らを守る2丁拳銃の
ガンマンがいた!その名は…

野比のび太!?

「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」

きっと誰の心の中にも
思い出のドラえもん…。

今も続く国民的アニメ、ドラえもんの長編映画第二作ですね。映画の為に藤子不二雄先生が書き下ろした完全オリジナルでは初作品。1作目は原作ありましたからね。私が小学生の頃、大ブームとなり今に至りますので、私の思い出のドラえもんはこれです。劇場で見てますから(^^)

ある日のび太は夢を見る。少年と不思議な生物が乗る宇宙船が敵に襲われ、ワープし超空間に取り残される。宇宙船の扉はどこか違う世界と繫がっていた。その世界とは…。夢から醒めたのび太の部屋の畳が開き、飛び出す不思議な生き物、チャミー。遥か彼方のコーヤコーヤ星についたドラえもんとのび太と少年ロップル君とチャミー。彼らには危機が迫っていた…。

この作品の素晴らしい所はあらゆるエンタメ要素が組み込まれている上に、子供達に友情の大事さを語っていることですね。

スターウォーズのSF、スーパーマンのヒーローもの、そして開拓者と悪漢、ガンマンと言う西部劇的な展開。コーヤコーヤと言う別世界で語られる正に映画と言う特別な作品でした。

重力の小さな星で強くなるのび太。そしてのび太の特技であるガンマンとしての才能を絡め正にスーパーヒーローとして描いてます。ロップル君たちとの友情から、小さな星の平和を守るため戰うのび太とドラえもんに涙します…。そしていつものパターンですがジャイアンたちとの友情にも…。映画ではジャイアンが良い奴はこれで定番化しました。

ストーリーもドラえもんと言う世界のキーとなる未来の道具の使い方か最小限で最大の効果を生み出す展開の冴えを見せます。ラストへの盛り上がり、スペクタクルも素晴らしいですし、1番好きな作品ですね。

コーヤコーヤでの生活のシーンがまた郷愁を誘い、また不思議な生き物はジャングル黒べぇからスピンアウト出演し、パオパオやデンデンワニが懐かしくもファンタジーの度合いを高めてくれます。

惜しむらくは原作と少し違うんですね。ギラーミンとの対決シーンやラストの展開が…。ここは圧倒的に原作が上ですかね。のび太のヒーロー性や驚きが。映画ではウルトラマン最終話的な理由だと思うのですが、ゲストキャラ押しになるんですよね。わからない方は是非原作と合わせて楽しんで下さい(^^)

僕が劇場で見たドラえもんはこれが最期になるんです。その後は…999やガンダムに移って行って。TVではチラチラ見てましたが。誰もが子供の頃にドラえもんは通りますよね。その中で友情や優しさを学んでいきます。そして親になり、また一緒に見る。仮面ライダーや戦隊ものと同じで大事なことな気がします。

もし子供さんが見ていない方、一緒に見てほしい作品ですね。


追記 殺し屋ギラーミンのセリフ
悪知恵ってのはコンピュータでははじけねえぜ 
は好きですねぇ(^^)
滝和也

滝和也