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グリーン・ホーネットのTEPPEIのレビュー・感想・評価

グリーン・ホーネット(2010年製作の映画)
2.2
嫌いではないが、そもそもチャウ・シンチーが企画していたリメイクをセス・ローゲンが自分化してしまった印象から抜け出せない「グリーン・ホーネット」はミスマッチが重なった作品になってしまっている。別に緑でもなくなってしまった本作はクールでもなければ、騒がしくお寒い展開が続いて、最高に無駄遣いされているクリストフ・ヴァルツとオバはん雰囲気だけしかないキャメロン・ディアスが色んな意味で気の毒である。まず、ミシェル・ゴンドリー監督というチョイスに難あり。イマイチ盛り上がらないグリーン・ホーネット誕生経緯ともはや終始何がしたいのかよく分からない悪役についていくのが一苦労である。色々とコミカルなシーンは冷静に考えると使い古されているというか、めっちゃ古い香港映画見てるみたいでCGバリバリ使われても正直微妙である。旧作ファンからは総勢で嫌われた本作だが、本当に何もかもが違い過ぎて、新鮮味とか以前に、新しいコンセプト自体がつまらないので結構苦痛である。これではただのコメディ映画に成り下がっているのが非常に残念である。
「愉快さ」が足りないのだ。馬鹿馬鹿しいのは大いに結構だが、馬鹿馬鹿しさを極端に見せて、特に捻りもない台詞を投げ合うのでイマイチ。元々セス・ローゲンはプロデューサーとして自分自身でホーネットを演じると面白そうだと考えたらしいが、
これは面白いというかセス・ローゲンそのまんまである。
総評として、好きな部分より残念な部分が多かった「グリーン・ホーネット」はバディムービーとしての華がないあまりか、単調でただ騒がしい映画になってしまった。寿司型USBメモリは特注でしかないので商品化して欲しいけども。
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