ナイトクロニクルズのシリーズ第一弾。
エレベーターに乗り合わせた5人の乗客が疑心暗鬼に陥る様と外界での捜査を交錯させて描いたシチュエーションホラーだ。
エレベーターという密室の空間を巧く利用し、チ カチカと点滅するライトなど古典的ながらも効果的な恐怖演出が良い。 実際のところ大して怖い作品ではなく、むしろ5人の内悪魔は誰だ!?というミステリーを楽しむ作 品。 天と地がひっくり返ったかのようなオープングク レジットもまた印象的である。
実はこの作品の犯人は本当の悪魔。 罪人を集めて罰するのだという。 悪魔についての迷信もナレーションによって語られる。 かといって宗教色がそこまで強いわけでもないので誰でも楽しめるだろう。
伏線もしっかり張られており、ラストの展開も非常に好きだ。 自分の家族をひき殺した犯人に復讐するのではな く"許す"ことを選択した刑事・・・てっきりホラー だけあって復讐するのかと思っていたため意外だった。
スター俳優を起用しないのも良かった。