広島カップ

マッチ工場の少女の広島カップのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.5
マッチは売らないけれど工場で作くる仕事をしている少女?イリア(カティ・オウティネン)。
皆さんよくご存知のマッチを売る少女の方はマッチを灯しながら一人静かに夢敗れて行きましたがこちらの少女?はといいますと...
喋らない、表情に喜怒哀楽が少ない、歩く時に手を振らないなどパッとしない故にダンスパーティーに行っても男にモテずパートナーとして声がかからない。
非常に独特なキャラクターでつまり本人の考えていることが判り難いのですが感じていることは伝わってきます。
誰かに愛されたいと願っていた彼女は行きずりの男との愛のないセックスで妊娠してしまう。そこで彼女が取った驚きの行動とは...

彼女だけではなく登場人物のセリフが皆必要最小限でまるで季語を無くした正岡子規の俳句や短歌のように写実に人物を描く本作は異色の犯罪映画でした。
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