藤原直樹

君とボクの虹色の世界の藤原直樹のレビュー・感想・評価

君とボクの虹色の世界(2005年製作の映画)
4.8
ミランダ・ジュライという女優・作家・ミュージ シャンなど幅広いメディアで活躍する女性が主演 兼監督で撮りあげた長編デビュー作。 すぐにわかると思うが、そこら辺のラブストーリーとは違う一風変わった恋愛模様が綴られる。

冒頭からして異色。 写真をビデオカメラで撮り、音を入れる女性クリスティーン。この作品の主人公だ。 そしてちょっと変わった男リチャード。 息子たちの前で自分の手を燃やす。

この冒頭だけで十分異色ではあるが、彼ら以外の 登場人物も個性的。 ロリコン気味の隣人、結婚を真剣に考える少女、 チャットした女性に恋(というより母親が恋しかったか?)をする少年・・・リチャードとクリスティ ーンの恋を軸にその周りの人々の人間模様も描いているのだ。

車の上に乗った金魚、"Me"と"You"の文字が書かれた靴など小道具の使い方も相まって凄くキュー ト!! 音楽もまた良い。 シンセで作ったのかな? サントラが欲しくなった。

愛に溢れ、可笑しくて切ない、そして不思議な味 わいのある珠玉の映画。
藤原直樹

藤原直樹