踊る猫

ときめきサイエンスの踊る猫のレビュー・感想・評価

ときめきサイエンス(1985年製作の映画)
3.0
アメリカのヤング・アダルト、つまりティーン・エイジャーのボンクラさが極まった映画。女の子とパーティのことで頭が一杯で、必死でイケてるサマを見せようとして、不良に勇敢に立ち向かって行くヒーローになりたくって……そういう願望を安っぽい SF 設定の中に組み込んだらこうなったという感じ。長谷川町蔵・山崎まどか『ヤング・アダルトU.S.A.』を読んで興味を抱いたジョン・ヒューズ作品なのだけれど、ぶっ飛び過ぎていて個人的にはついて行けず。ケリー・ルブロックのそこはかとなくエッチなお姉さんっぽさには惹かれるものを感じたし、主人公ふたりもチャーミングではあったのだけれど……ギャグも滑っていて、時代の限界を感じる。ただ、メッセージはイヤミなく伝わって来るのでバブル世代くらいの方、あの 80 年代を知っている人には過去を懐古する意味でもオススメしたい。今の若い子にはやや危険。クロウト好みの一作。
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