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復活の日のHKのレビュー・感想・評価

復活の日(1980年製作の映画)
3.7
小松左京原作の小説の映画化。監督は「仁義なき戦い」「宇宙からのメッセージ」などの深作欣二。

生物兵器が産業スパイに盗まれた挙句、そいつらが乗っていた飛行機が墜落したため、ウイルスも放出し拡散、パンデミックとなり南極にいる動物を除いてほぼすべての動物が死に絶える話。

小松左京の原作小説の映画では前に「日本沈没」を見たが、内容はどれも面白そうなのに、なんであまり怯える市民とかそういう世界の壊滅部分を描かないんだろうと思っていたが、今回はちゃんと描いている所は描いていたので良かった。

まあ、個人的にショッキングだったのは、人がゴミのように積み重ねられ、そのまま放火処理されるシーンはカタストロフを感じることができて良かった。

人間ドラマの部分も、初めの渡瀬さんが通信するシーンは渡瀬さんの演技もあってか、かなり見入ることができた。

ただし残念なのは、女性が否が応でも妊娠させられたりするショッキングな展開を口論ではなく、もうちょっと映像で盛り上げてほしかった。ああいうシーンでこそ女性が否応なくレ〇プされるシーンとか入れれば余計絵による説得力があったのかもしれない。

他にも病原菌を入れないためにソ連の戦艦を撃墜するシーンもショッキングであった。

ラストもあんな終わり方だが、やはり世紀末なのには変わりないので、とても良い終わり方だと思った。

まあ、全体的に木村大作撮影のせいか風景は綺麗で良かったと思う。あと、主題歌が哀愁が漂っていて結構好き。

まあまあ面白かったと思う。
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