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血を吸う薔薇のkazu1961のレビュー・感想・評価

血を吸う薔薇(1974年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「血を吸う薔薇」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1974
▪️JP Release Date :1974/07/20
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-435 再鑑賞
🕰Running Time:83分
▪️My Review
またも岸田森ドラキュラの怪演です!!
前作同様初登場は階段をおりてくるところから、今回は女子校の学長の役柄で、妻への愛を貫く吸血鬼の悲哀をも体現し、迫力十分の演技で並の恐怖映画と一線を画す出来映えに大いに貢献しています。
本作、“血を吸う”シリーズ第3弾で、“岸田森ドラキュラ”シリーズ第2弾になります。人里はなれた山間の女子校を舞台にして、怪しい世界観は作品を盛り上げ、正統派のショック演出も、相変わらずの冴えを見せていますし、西洋の吸血鬼を日本の登場させるストーリー構成も巧み。途中語られる吸血鬼伝承も良く出来ていて作品に厚みを持たせています。
キャスティングも怪演の岸田森はもちろんのこと、三部作皆勤賞の二見忠男は駅員役で冒頭に顔を出します。また学長夫人役の桂木美香は第二作で病院に担ぎこまれた吸血鬼の犠牲者を演じていました。主役の黒沢年男と助演の田中邦衛はさすが存在感を醸し出し作品に厚みをもたらしています。黒沢年雄は、『野獣の復活』や『雨は知っていた』などの山本監督作品に出演していた縁で起用されました。
前作から3年が経っての再始動になりますが、これは前年に公開された『エクソシスト』などの影響から日本でもオカルト映画がブームになると見込まれていたこともあり、3作目の製作が急遽再始動することとなったんですね。

物語は。。。
白木は東京から長野県字魔ヶ里村の聖明女子短期大学に次期学長候補として赴任しました。その夜から得体の知れぬ事件が起こります。事件を追ううちに白木は200年前から伝わる吸血鬼伝説に突き当たります。白木の前の学長候補は発狂しており、日記には不死身の魔性は生身の人間に乗り移っていると記されていました。実は現学長夫妻こそ、次々に人間の身体に憑依しては生命を長らえてきた吸血鬼そのものでした。2人は次の標的として白木を選んだのです。白木をめぐって死闘が始まりますが。。。

▪️Overview
女子学校に夜毎出現し若い娘を次々と襲う吸血鬼と、新任教師との対決を描いた恐怖映画。脚本は「鬼輪番」の小川英と武末勝、監督は「呪いの館 血を吸う眼」の山本迪夫、撮影は「神田川」の原一民がそれぞれ担当。(引用:映画.com)

出演は、黒沢年男、望月真理子、太田美緒、荒牧啓子、田中邦衛、佐々木勝彦、岸田森。
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