ローズマリー

訣別の街のローズマリーのネタバレレビュー・内容・結末

訣別の街(1996年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

449本目。
8月で配信終了一気見5作品目。
ストーリーはありきたりだしまぁ日本もというか世界共通だよなって感じ。特に政治家なんて今もニュースになってるぐらいタイムリーで起こってるし。
この作品はパパスの言葉が色々と考えさせられるからそこは楽しめたけどそれ以外はうーんよくある、展開読める、長いだった。



ここから先人生半折りブログから抜粋。ここで内容を思い出すのに使う以外では使わない。
ニューヨーク市、ブルックリン。保護観察中のマフィアの麻薬ディーラーと刑事の銃撃戦で一発の流れ弾が罪のない黒人少年の命を奪った。市民から絶大な支持を受けるNY市長のジョン・パパスはすぐに彼の右腕である若き市長補佐官ケヴィン・カルフーンに事件の処理を命じる。複雑な政治局面を乗り越え今また次期大統領候補と目されるパパスにとって彼のイメージを損なうような事態は避けなければならない。カルフーンがうまく情報を操作したしたことでパパスの人気は以前にも増して上昇した。しかしそのために殉死した刑事がマフィアと結託していたという憶測記事が流れてしまう。そんなある日カルフーンは訪ねてきた若い女性弁護士コーガンから死亡したマフィアの男の保護観察処分に不正の疑いがあると聞かされる。この事件にはまだ何か隠された秘密があると言う彼女に促されてカルフーンは再調査を始めるがパパスはこれ以上の調査は必要ないと言った。それを無視してカルフーンは事件の鍵を握る老判事スターンに会う。高潔で知られた判事は生涯でたった一度の過ちを悔いマフィアに買収されて例に男に執行猶予の判決を与えてしまったことを告白する。さらに判事に賄賂を持ちかけたのはパパスの進める都市開発を協力にサポートしている議員のアンセルモだった。しかもNYの政界にマフィアのボス、ポール・ザパティからの大量の裏金が流れているというのだ。
調査を進めるうちにカルフーンの貴重な情報源となった人物が次々と殺されていく。やがて事件は明るみに出てスキャンダルに発展し起訴されたアンセルモは自殺した。亡くなった少年の葬儀でパパスが感動的なスピーチを述べた夜カルフーンはある決意をもって彼を訪ねた。理想主義をまだ失わないカルフーンの糾弾にパパスは日々の政務の中で妥協を重ねるうちにかつて自分の内部にもあったその思いが次第に曇っていったことを告白。彼は時期選挙に出馬せず辞職すると告げた。パパスの元を去ったカルフーンは市議会議員に立候補し朝の街頭に立った。

パパスは白黒では決められない灰色の政治界に入っていったことでマフィアの裏金に手を染めるなど自らの理想に反する行為や決断をしていた。そしてカルフーンもいずれはそうなるだろうことを知っている。なぜなら政界というのはそうした社会の表裏にいるさまざまな権力者どもの利害で動く世界だからだ。決して一般常識、法律、正義の心、人間全体への慈悲の心では動かせない場所なのである。ある意味では自分の信念を貫くために不正に手を染めざるを得ないことすらある。しかし彼はそれでもカルフーンに後を託すのである。とても潔い。という意味では実はパパスは優れた政治家であったということだ。こんなまともな奴はいないだろうってくらいに。しかしそれでも不正は働いているのである。これをそういうもんだで片付けていてはカルフーンの目指すことはできないだろう。ところがやっぱり権力の上層部に行けばいくほど確実にそうした腐敗した世界が待っているのである。
ローズマリー

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