ローズマリー

キング・コングのローズマリーのネタバレレビュー・内容・結末

キング・コング(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

664
2023 45
3時間7分!??どおりですっごい長かった。
リメイクのリメイク。流れや最後の結末はほぼ変わっていないがそこに至るまでの細々した設定が大幅に変わっている。今回から恐竜だけではなく大きな虫達や人喰い植物やらよりパニック感満載だった。コングメインだけど島でのパニック感が凄いし迫力も凄いしで楽しかった。何なら島での展開をずっと観ていたいくらい面白かった。
リメイクのリメイクとはいえ全然変わっていて島にはコング目的ではなく撮影のためだし中盤でコングとアンに絆が芽生えるし見世物で暴れて逃げろと言われても今回は観客が繋がれてるから大丈夫みたいな雰囲気とか後はコングの亡骸をしっかり映しているところ。原始人の見た目も恐ろしく非常に野蛮で普通に殺してくる。
船と島での臨場感すっごく好き。視点も掴まれてるアン視点もあったりでgood。
ただバイオに出てきそうな触手は全然よかったけど虫はほんっとに気持ち悪くてリアルでコオロギの大きい版とかザリガニみたいな大きい蜘蛛とか間近で見る事になるし音もリアルでゾワゾワ。まじでリアルだし何匹もいてほんとに気持ち悪い。


映画監督のカール・デナムはどこの映画会社からも見放され映画監督として風前の灯であった。しかしカールは秘密の地図を手に入れておりその島で撮影をする事で今までにない作品が撮れると自身満々。だが映画会社はカールを見放す判断を下す。そこでカールは映画会社の目を盗み船に乗り込み地図で記された「骸骨島」へと向かうことにした。アン・ダロウは舞台女優としてニューヨークの小さな劇場で喜劇ショーを行っていたがある日劇場が経営困難で追い出されてしまう。そんな時にカールと出会い映画の話を聞く。カールはアンに「君にしか出来ない役だと」説得する。最初はカールに嫌悪を抱いていたアンであったがお金に困っており仕事を選んでいる余裕もなく脚本家のジャック・ドリスコルの作品だと知り撮影に参加する事を決める。しかしカールは4号のサイズの服が着れる女優を探してすぐに船に乗り込まなくてはならなかった為実はアンでなくても服のサイズが4号の女性なら誰でも良かった。映画会社の人間がそこまで迫っており急いで船を出港させようとするカールであるがジャックが脚本を仕上げておらずなんとかジャックを騙し船に留まらせ強引に出航させた船の中で続きの脚本を書かせる。カールの指示で謎の島を目指して船は進んでいた。船の上でも撮影は進んでいく。そんな中ジャックはアンと遭遇し恋に落ちてしまう。ある日霧に包まれた船は岩の壁に衝突してしまう。波に翻弄され船は荒波に揉まれながらある岩で止まる。船の中には次から次へと海水が入り込み乗組員達は懸命に修復に励むのだがそんな中カール達は脚本家とカメラクルーそして演者のアンとブルース・バクスターを乗せて小舟で島へと向かう。
島に着くと見た事も無い高い塀に囲まれた遺跡を発見する。島にはいくつもの頭蓋骨が飾られまた死んでいった人と思われる骸骨やミイラが転がっていた。それを見て死に果てた島だと思っていたがそこには何かに怯える原住民達がおりアンたちを襲う。島の壁の向こうには人でも動物でもない恐ろしい獣がいた。原住民達はその獣の怒りを抑える為に生贄になる女性を探していた。何とか船に戻ってきて出航の準備をしていた船長だったがカールは原住民に襲われ怖い思いをしたにもかかわらず骸骨島で映画を撮る事を諦めきれないでいた。そんな中アンが原住民に連れ去られてしまう。アンを残して出航する訳にもいかず救出する為に船の乗組員たちとカールは骸骨島へと再び向かう。その頃アンは生贄の儀式の真っ最中であった。そして高い塀の外へと吊るされその時を待っていた。儀式の太鼓の音が鳴りやむと森の奥から木をなぎ倒しながらアンに近づく何かが居た。アンの目の前に現れた生物は今までに見た事もない原住民の間で「トレ・コング」と呼ばれる巨大なゴリラだった。悲鳴を上げるアンをコングは連れ去ってしまう。その時塀の隙間からその様子をカールは見ていた。
コングに連れて去られたアンを救出する為に武器を手に森へと入って行く船の乗組員達と撮影器具を手にカール達も同行していた。もちろんカールの目的は撮影を続行するためだ。森の中には今まで見た事もない大きな虫や絶滅したはずの恐竜達がおり乗り組み員達に襲いかかって来る。なんとか肉食恐竜から逃げ出した乗組員達は船へと帰ろうとするがカールだけはこの映画を完成させ亡くなっていった人たちの為にその収入を寄付すると言い出す。そんなクルーたちの前にコングが現れ逃げ惑う人々を次から次へと深い谷底へと落としてしまうのだ。谷底へと落とされたクルー達は多くの犠牲者を出しまたカールも大事なフィルムをダメにしてしまい落ち込んでいた。そこに何処からともなく湧いてきた見た事もない大きな虫や人食い植物に襲われ次々と食べられてしまう。もうダメだと思った時に船に残っていた船長たちが駆け付け間一髪の所で難を逃れる。村へと戻ったカール達は持ってきていた大量のクロロフォルムでコングを生け捕りにする作戦を練っていた。
その頃コングに連れ去られたアンは森の奥深くにいた。コングの手の中で気を失っていたアンであったがコングが目を離した隙に逃げ出そうと試みる。しかしすぐにコングに見つかって捕まってしまう。逃げ出した事によりコングを怒らせてしまったアンはコングの怒りを鎮めようとショーで培ったパフォーマンスを見せてコングに気に入られるのだった。その後コングは何を思ったのかアンを残して立ち去ってしまうのである。そこでジャック達を探しに森の中へと走るアンであったが見た事もない肉食恐竜に遭遇し追われる。木の穴に逃げ込んだアン。執拗に追ってくる恐竜を木の穴の陰から見ていたアンの目の前で倒される。木の穴で一息ついていたアンであったがアンの体を巨大なムカデが這い思わず外へと飛び出してしまうアンの目の前に居たのは最も凶暴な肉食恐竜であった。再び肉食恐竜から追われる事となったアンだったがそんな目の前にコングが現れアンを守りながら3頭の肉食恐竜達と闘う。そしてアンとコングの間には不思議な感情が芽生えアンはコングと共に森の奥へと戻るのであった。ジャックはアンを救出する為に再び一人森の奥へと入って行く。丘の上でアンを見つけたジャックはコングの隙を狙ってアンを無事救出するのだが怒ったコングはその後を追って村までやってくる。ジャックとアンは塀の中へと逃げ込むとそこにはコングを捕まえる為の準備が整っていた。怒りでコングは塀を突き破り塀の中へと侵入してくるのだが掘られた穴に足をとられ倒れ込んだ所を大量のクロロフォルムを嗅がされ縄で縛られ確保されてしまうのである。
ニューヨークマンハッタンへと連れて来られたコングは鋼鉄に腕を固定され見世物「世界の8番目の不思議、キングコング」として大勢の客の前でうなだれて居た。動かないキングコングに客はざわめき始める。そこでアンがコングに捕まった時の様子を再現する演出でロープに縛られた金髪の女性がコングの前にせり上がり「キャー」と叫ぶ。客席の隅で見ていたジャックが「何故アンじゃない?」と関係者に聞くと「アンはオファーを断った」と告げる。金髪女性がアンでない事に気づいたコングは怒りを露わにし暴れ出す。観客は大いに興奮し拍手するがそれを見ていたジャックは危険を感じ観客達に「逃げろ」と指示するのであるが観客達はキングコングは鋼鉄に繋がれ安全だと信じて動こうとはしなかったのだ。しかしコングは鋼鉄を引きちぎり観客をなぎ倒し外へと逃げ出す。
コングが見世物になっているのを見る事が出来なかったアンはまた小さな劇場でショーを行っていた。しかしコングが逃げ出した事を知るとアンはその劇場を飛び出しコングを探し始める。街を破壊し人々に襲いかかるコングを見つけるアン、再びアンと再会を果たしたコングは落ち着きを取り戻し公園の池に張った氷の上で楽しいひと時を過ごすのだがすぐに追っ手に見つかってしまい攻撃を受ける。アンを連れて高層ビルであるエンパイアステートビルを昇って行くコング。そこで見た朝陽は骸骨島でアンと共に見た美しい夕日に似ており島を思い出す。そこへ飛行機からの攻撃を受けるコングはアンを安全な場所へと隠しコングはビルの頂上を目指し攻撃を受けながら登って行く。そこで王者の雄叫びを上げ向かってくる飛行機を落とすのだがコングを心配し頂上へと登ってきたアンを助ける為に飛行機からの銃弾を浴びてしまう。ついに力尽きたコングは高いビルの上から地上へと深く深く落下していってしまう。コングの亡骸を前に野次馬達が集まりコングの上に乗ったり記念撮影をしたりしていた。警官達は「どうして逃げ場のないビルになんかに登ったのだろう?」「獣のする事さ意味はないよ飛行機のおかげでコングを始末出来た」と安心した様子で話していたがそれを聞いていたカールは「違う、美女が野獣を殺したのさ」と言い捨て自分がしてしまった事への罪悪感と共に立ち去っていくのだった。
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