ローズマリー

レベル16 服従の少女たちのローズマリーのネタバレレビュー・内容・結末

レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

654
2023 35
もうすぐ終わるシリーズ
エロ系じゃなくてよかった。こういうあり得そうであり得ない不思議なストーリー面白い。怒りは第二の悪徳とか従順とかよく言われてたから養子に出されるところ危なかったり臓器とかの人身売買系かと思ってたらまさかの日光に一才当たってない皮膚移植だけを富裕層にするために人身売買が行われていたのには物足りなさはあったけどファンタジーとまではいかないこの絶妙さがよい。
いつ現れるか捕まるかものドキドキ。



少女たちが暮らすこの寄宿学校では「服従」と「清潔さ」が重んじられ最終学年のレベル16になると養子に出される。その日が来るまで少女たちは無機質なコンクリートに覆われた地下室で厳しい規則のもとカメラで監視されながら集団生活を送る。少女たちは毎日規則に従って監視カメラの前で念入りに洗顔をする。レベル10のヴィヴィアンとソフィアも石鹸とタオルを持って洗面台の列に並ぶ。ソフィアは石鹸を落としてしまうが視力が悪いためになかなか拾えず仕方なくヴィヴィアンは拾いに行き彼女に渡す。そしてヴィヴィアンは急いで戻り洗顔しようとするが自分の番に間に合わなかった。サイレンが鳴り響き守衛がヴィヴィアンを連れていこうとする。洗顔に遅れたことが不潔だとみなされたのだ。この寄宿学校で規則は絶対でありヴィヴィアンは事情を説明するように懇願するがソフィアは黙って俯くだけだった。
5年後レベル15になったヴィヴィアンとソフィアは別々のクラスになっていた。少女たちは変わらず寄宿学校の規則に大人しく従い続ける。ある日ヴィヴィアンの担任であるブリクシルは少女たちにレベル15が終了することを伝える。レベル16に進級し養子に出される日が近づいてきたことを喜ぶ彼女たち。レベル16のクラス替えでヴィヴィアンはソフィアと再会するがレベル10で起きた出来事を許せずにいた。そんな彼女にソフィアは何度も謝罪するのだった。学校の後援者が養子を選びにやって来る日が近づきブリクシルは少女たちに新しい真っ白のワンピースをプレゼントする。特別にこのワンピースを着て寝てもいいという言葉に喜ぶ少女たちだったがソフィアは表情を曇らせていた。少女たちは毎日ビタミン剤を服用するがヴィヴィアンはソフィアに言われて服用をやめる。それはビタミン剤ではなく睡眠薬であり夜な夜な守衛が少女を連れていくというのだ。その日もヴィヴィアンが寝たふりをしていると守衛が彼女とクラスメイトのオリヴィアを連れていった。別室に運ばれたヴィヴィアンはブリクシルと学校の後援者である夫婦の恐ろしい会話を耳にする。レベル16になると養子に出されるのではなく売り飛ばされるというのだ。ヴィヴィアンはそれをソフィアに教え2人は学校にいる少女全員での脱走を計画する。しかしクラスメイトのエヴァの密告によりヴィヴィアンは独房に入れられブリクシルに「女性の美徳について考えて」と言われるのだった。ブリクシルと医師のミロは学校の経営難に悩んでいた。ブリクシルがヴィヴィアンを独房に入れたことを伝えるとミロは「彼女は特別だ」と言う。その夜ソフィアは守衛からカードキーを奪いヴィヴィアンの元へ向かうが助けることはできなかった。ヴィヴィアンはレベル10でもソフィアに助けてもらえなかったことを思い出し絶望する。カードキーを奪ったことでソフィアも独房に入れられた。
ソフィアが奪ったカードキーは行方不明となった。ブリクシルはカードキーを持っている犯人が名乗り出るまで1人ずつ罰を与えると少女たちに言う。動揺するヴィヴィアンだったが脱走計画を続行する。カードキーは彼女のベッドに隠されていたのだ。出口を見つけたヴィヴィアンだがソフィアを見捨てることができず救出に向かう。その後2人は顔の皮を剥がされた少女の遺体を見つけて危険を感じる。だが全員での脱走を望むソフィアはヴィヴィアンを置いて少女たちの説得に向かう。一方ヴィヴィアンは自分たちが皮膚の移植手術に使われることを知る。ソフィアと合流しブリクシルに真実を語らせることで少女たちの説得に成功する。その後ブリクシルを独房に入れて「女性の美徳について考えて」と言い残すのだった。守衛に追われ逃げ場を失ったヴィヴィアンとソフィアは小屋に立てこもる。ミロは出てくるように説得するがヴィヴィアンは拒否し自分の顔をメスで切り刻む。高値で売れるはずだったヴィヴィアンの顔に傷が付いたため管理責任を問われたミロは守衛に取り押さえられる。
翌朝警察に保護された2人は生まれて初めて浴びる太陽の下で手を繋ぐのだった。
ローズマリー

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